殺人ペンギン駆除ローグライク『METRO PENGUIN EUTOPIA』正式発表。『ファミレスを享受せよ』開発者による、永遠の吹雪に閉ざされた北海道での地下生活
わくわくゲームズは9月29日、『METRO PENGUIN EUTOPIA(メトロペンギンユートピア)』を正式発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)/コンソール予定で、2024年発売予定。Steamのストアページが公開中となっている。
『METRO PENGUIN EUTOPIA』は、永遠の吹雪に見舞われた北海道で殺人ペンギンと戦う、ローグライク作品である。本作の舞台は、ペンギン彗星の引き起こした永遠にやまない吹雪によって、北海道が不毛の大地となった世界だ。サポロシティは地下に築かれていたために難を逃れたものの、吹雪によって外部との接触ができなくなり、独自の文化をもつようになっていた。
現在サポロシティでは、地下空間の上層(アッパーレイヤー)で市民が暮らす一方、工事の末に廃棄された下層(ロウワーレイヤー)には凶暴な殺人ペンギンが巣食っているのだという。本作の主人公バームは、「ペンギン頭」と呼ばれる殺人ペンギンと戦う戦士だ。ペンギンの被り物を身につけたバームは、相棒レナーデと共に市民の安全のために日夜殺人ペンギンと戦い続けていた。作中にはサポロシティ治安維持課、人鳥協会、ハント・クラブと呼ばれる三大結社も登場。バームはそれぞれ思想の異なる結社と関わる中、ペンギンとシティを巡る暴力の螺旋に巻き込まれていく。
主人公のバームは、下層で殺人ペンギンと戦いながら、サポロシティでの日々を過ごす。ゲームプレイの詳細については不明ながら、サークル「月刊湿地帯」公式サイト内では、開発中の内容が一部紹介されている。同サイト内の記事によると、会議や手続きといった他者との交流と、暴力の世界を行き来しながら、シティと人々の行末をたどるようなゲームプレイが考えられていたようだ。アッパーレイヤーではシティ内で誰とどのように過ごすかを選択し、リソースを獲得。ロウワーレイヤーではリソースや敵の役割などを考慮しつつ、ペンギンの群れを崩していくという。要素としては、一定条件下で即死攻撃が発動する仕組みや、登場キャラクターとの関係深度といったシステムも考えられているようだ。殺人ペンギンとの戦いの末には、どんな結末が待っているのだろうか。
本作を手がけている月刊湿地帯は、国内の開発者おいし水氏によるゲーム制作サークルだ。過去作としては、2023年1月に『ファミレスを享受せよ』をフリーゲームとして公開。2023年8月に発売されたSteam版『ファミレスを享受せよ』では、記事執筆時点でユーザーレビュー119件中99%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得している。プレイヤーからは、永遠のファミレスでの体験や漂う雰囲気が評価されているようだ。
本作『METRO PENGUIN EUTOPIA』は、そんな同氏による新作となる。プレスリリースによると、本作では舞台はハードに、ゲームジャンルはコア向けに。同氏による魅力あふれる世界を、新しい視点で体験できる作品として制作が進められているそうだ。本作においても、作中の空気感やシナリオなどに期待したい。
『METRO PENGUIN EUTOPIA』は、PC(Steam)/コンソール向けに2024年発売予定。Steamのストアページが公開中となっている。
【UPDATE 2023/9/29 17:23】
Steamストアページに準拠するよう、ゲームタイトルを調整