元『moon』開発スタッフによる、奇妙で不思議な童話風RPG『ストレイ チルドレン』発表、今冬発売へ。オトナとも対峙するビターな少年の旅
Onion Gamesは9月14日、任天堂による情報番組「Nintendo Direct 2023.9.14」内にて『ストレイ チルドレン』を発表した。対応プラットフォームはNintendo Switchで、今冬発売予定。発表にあわせて、公式サイトなどが公開されている。
『ストレイ チルドレン』は、奇妙で危ない不思議な国を少年が旅する、ちょっとビターな童話風RPGである。主人公は、一人の少年であるようだ。本作で少年は、ある日とある場所の秘密の部屋を訪問。ゲーム機のスイッチを入れたことで、テレビの中へ吸い込まれてしまう。少年が目を覚ますと、そこは本作の舞台となる、子供達だけが暮らす国だった。彼らはオトナは危険であり、コドモを食べに来るという。しかもオトナは欲求不満を具現化して、攻撃までしにくるのだという。奇妙で不思議な国へやってきた少年の旅が描かれる。
本作で主人公の少年は、怪物となったオトナと対峙しながら、不思議な世界を歩んでいく。トレイラーを見る限り、子供たちの国では子供達が役割を分担しながら暮らしているようだ。たとえば倉庫大臣のシンタロウは、紳士的に追い返すのが仕事だという。そのほか、お花大臣タヌタンなども登場。彼らとの会話などによって、不思議で奇妙な国の一端が描かれるのだろう。
また本作の世界では、恐ろしい姿をしたオトナが時折を子供を食べに現れる。主人公はオトナと、コマンドバトル形式で対峙するようだ。コマンド「たたかう」を選んでオトナと戦ってもいいが、オトナたちに対してはことばも有効だという。オトナに対して挨拶や好意をささやくと、彼らは怒ったり、拗ねたり、笑ったり、さまざまな反応を返す。場合によっては、オトナの魂を救うことも可能。本作では欲求不満を具現化したオトナとも相対しつつ、不思議で奇妙な世界を冒険していくのだろう。
本作を手がけているOnion Gamesは、木村祥朗氏による国内のインディーゲームチームである。同氏はPlayStation版『moon』などに携わってきた、元ラブデリック所属のゲームデザイナーだ。本作『ストレイ チルドレン』においても、同氏がディレクターを担当している。またキャラクターデザインについては、元ラブデリック所属の倉島一幸が担当。そして音楽ユニット「セロニアス・モンキーズ」から、安達氏・谷口氏がOnion Gamesの一員として本作の楽曲を手がけている。そうしたところから、本作『ストレイ チルドレン』は、『moon』開発スタッフによる新作RPG作品とも謳われているようだ。
なおOnion Gamesの過去作としては、『勇者ヤマダくん』『BLACK BIRD』などをリリース。2021年にリリースされた『モナムール』においては、記事執筆時点でSteamのユーザーレビュー51件中96%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得している。ユーザーレビューでは個性的な表現などが評価されているようだ。
『ストレイ チルドレン』は、Nintendo Switch向けに今冬発売予定。公式サイト上では公式メールマガジン「のぞきみクラブ」の登録が受け付け中。同メールマガジンでは、ゲームの発売日がどこよりも早くお知らせされるようだ。