『アーマード・コア6』の「“強武器・重ショットガン”ZIMMERMAN」が多数プレイヤーから嫌がられたり愛されたりする。果てはツンデレ美少女化

『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON(アーマード・コア6)』にて、とあるショットガンが格別の人気を集めている。

ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON(アーマード・コア6)』にて、とあるショットガンが格別の人気を集めている。高い性能ゆえ採用率が高まり、いつしかプレイヤーたちの複雑な感情をぶつけられる存在となっている。


『アーマード・コア6』は、メカカスタマイズアクションゲーム『アーマード・コア』シリーズの最新作だ。本作の舞台は、辺境の開発惑星ルビコン。本作においてプレイヤーは、ハンドラー・ウォルターなる人物に導かれ独立傭兵となった強化人間「621」として戦闘メカ「アーマード・コア(AC)」に乗り、エネルギー資源コーラルを巡る戦いに身を投じていくことになる。

本作のもっとも象徴的な要素は、パーツを自由に組み替え(アセンブル)してACを構築するシステムだ。プレイヤーはACのボディから内外の機関、そして武装まで組み合わせ可能。武装にも多くの選択肢があり、スタンダードなライフルや、肩に乗せる大型グレネードランチャー、そしてエネルギーブレードを敵に叩きつける近接武器など、プレイヤーの好みやミッションの性質にあわせて柔軟にチョイスできる。

そんな中で武器種「ショットガン」がユーザーの人気と注目、そして複雑な感情を受けているようだ。とりわけ、国内では「重ショットガン」などの愛称で呼ばれる「SG-027 ZIMMERMAN(以下、ZIMMERMAN)」については、あまりの存在感ゆえか海外コミュニティを中心にネットミーム化されている状況だ。


ZIMMERMANが注目を集めている理由は、強いからだ。同武器はダメージ・衝撃力ともに優秀で、射程・弾数もそれなりの数値が確保されている、敵をスタッガー状態にして瞬間火力で大ダメージを狙う本作システムと絶妙に噛み合うため、通常のミッション攻略・ボス攻略・対人戦などで非常に有用とされているのだ。


その性能や採用率ゆえか、ZIMMERMANは海外『アーマード・コア』コミュニティにおいてネットミームやジョークの題材として人気を得ている。上述の投稿では、映画「ロード・オブ・ザ・リング」の名シーンになぞらえ「ZIMMERMANに誓う」「僕もZIMMERMANで戦う」「俺もZIMMERMANで!」と、全員ZIMMERMAN使用を高らかに宣言している。

こちらは「対人モードの味方が自分含め全員ZIMMERMAN2丁もち」という状況をジョークにしたものだろう。なお、映画においてはそれぞれ「剣・弓・斧」を得物としていた。「多彩な武器があれどZIMMERMAN2丁で解決してしまう」という身も蓋もない状況も織り込んだネットミーム画像だろう。

ZIMMERMANに好意的な投稿としては、同武器を擬人化したファンアートまで飛び出す始末である。「Zimmyちゃん」と名付けられたこのキャラはツンデレなようで、「また私を使うのね、べつにあんたに勝ってほしいわけじゃないんだから!」と不遜な様子を見せている。投稿者にはZIMMERMANがこう見えているのだろうか、ついに来るところまで来てしまった感もある。


しかし、ZIMMERMANをいわゆる“メタ武器”として、ある種禁断の存在として扱う意識もコミュニティに共通しているようだ。ショットガン4丁もちを「本来頼るべきでない奥の手」として表現するネットミーム投稿も散見される。その性能ゆえに、利用することに気が引ける者も多いのだろう。また、「対人戦がショットガン2丁もちばかりで辛い」といった気持ちを伝えようとする投稿も見られ、共感のコメントも寄せられている。

ZIMMERMANは多彩な武器の中でもズバ抜けた存在感を放っており、プレイヤーらもそれぞれの感情で同武器を見ている。いずれにせよ、本作では「使っていて楽しい武器」を利用するのがよいだろう。“メタ武器”であろうとあまり目立たぬ装備であろうと、自分の納得したACで難局を打破するのが本作の魅力である。そして対人戦においては、強いとされる武器を用いる相手を、ニッチな武器で破るのもまたロマンかもしれない。

ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON(アーマード・コア6)』は、PC(Steam)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに発売中。





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Sayoko Narita
Sayoko Narita

貪欲な雑食ゲーマーです。物語性の強いゲームを与えると喜びますが、シューターとハクスラも反復横とびしています。

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