『ピクミン』のARゲーム『みつけてピクミン』ひっそりと無料公開中。スマホブラウザで遊べる“列待ち時間”のためのゲーム

任天堂はブラウザゲーム『みつけてピクミン(Pikmin Finder)』を公開しているようだ。同作はスマートフォンのブラウザ向けAR(拡張現実)ゲームだ。

任天堂はブラウザゲーム『みつけてピクミン(Pikmin Finder)』を公開しているようだ。対応プラットフォームはスマートフォンで、ブラウザにてプレイ可能。


『ピクミン』シリーズは、不思議な生き物「ピクミン」たちと力をあわせ、異星を探索するゲームだ。ピクミンは植物のように地面に埋まっており、赤や黄、青色といった種類が存在。赤は火に強い、青ピクミンは水中でも溺れないといった風に、それぞれ特徴を備えている。今年7月24日には、シリーズ最新作『ピクミン4』が発売。新たな種類のピクミンのほか、宇宙犬・オッチンも強力な仲間として登場する。

『みつけてピクミン』は、そんな『ピクミン』シリーズをもとにしたスマートフォンのブラウザ向けAR(拡張現実)ゲームだ。本作ではスマホのカメラとジャイロ機能を利用する。カメラで映し出された現実の風景のなかに、ピクミンたちが登場。現実のさまざまな場所に埋まったピクミンをスワイプ操作で引っこ抜く。引っこ抜かれたピクミンは一定数集まると移動をはじめ、それをカメラで追いかけるとオタカラを発見可能。オタカラはピクミンたちが運んできてくれる。

オタカラは全部で20種類用意。周囲を見回してピクミンを引っこ抜き、新たなオタカラの発見を繰り返すシンプルなゲームとなっている。


本作は“待ち時間”に楽しむために作られたゲームのようだ。というのも本作は、Nintendo TOKYOなどのオフィシャルストアや、米国シアトルにて開催されていた「Nintendo Live 2023」の来場者向けにURLのQRコードが記載されたカードが配布されたことが報告されている。待機列が発生した場合などに、客が並びを待つ時間にも遊べるゲームとして用意されているわけだろう。ARゲームとしてカメラを通して現地の様子を眺めつつ遊べる点や、ダウンロードが必要にならないブラウザゲームである点など、ストアやイベントの待ち時間に楽しみやすい設計になっている点にも注目したい。

なお『ピクミン』シリーズのスマホ向けゲームとしては『ピクミン ブルーム』が基本プレイ無料配信中。Nianticが手がける位置情報ゲームであり、育てて引っこ抜いたピクミンたちと歩きながら各地に花を植えていく内容となっている。AR機能としては、ピクミンとふれあったり、花を観察したり、一緒に写真を撮れるARモードが用意されていた。

本作『みつけてピクミン』は、Niantic傘下の8th Wallが開発を手がけている。8th WallはNianticが昨年3月に買収したWebAR開発プラットフォーム。本作は『ピクミン ブルーム』と比較してAR機能に焦点を置いたゲームプレイになっており、8th Wallの技術がさっそく活かされているわけだろう。『みつけてピクミン』は主に待機列の待ち時間をつぶすための掌編として用意された様子ながら、AR機能拡充に積極的なNianticの姿勢も垣間見える。

みつけてピクミン』はスマートフォンのブラウザ向けに公開中だ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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