『エルデンリング』にて「レベル8で1000万ルーン」を稼ぎ、使わずに失ったユーザー現る。変態的スリル求める究極チャレンジが悲しいフィニッシュ

『エルデンリング』にて“特に理由もなく”1000万ルーンを稼いだユーザーが注目を集めていた。そのユーザーはスリルを求めた結果、1ルーンも使わずにあっけなく失ったことを報告している。

エルデンリング』にて“特に理由もなく”1000万ルーンを稼ぎ、そして1ルーンも使わずにあっけなく失ったユーザーが注目を集めている。海外メディアGamesRadar+が伝えている。


『エルデンリング』は、フロム・ソフトウェアが手がけるアクションRPGだ。本作は広大なオープンワールドを舞台としつつ、『ダークソウル』シリーズなど同スタジオ過去作のゲームプレイを色濃く継承。たとえば同シリーズにおいて経験値とお金の役割を担っていたリソース「ソウル」は「ルーン」と名を変え、同様の仕組みとして受け継がれている。ルーンは死亡時に失われるものの死亡した場所付近に残り、回収が可能。ただし回収できずに死んでしまうと完全に失われてしまい、回収は不可能となる。

本来であればルーンは、レベルアップやアイテム購入・装備強化などを目的に集めることになる。しかし今回、「特に理由もなく400万ルーンを集めた」というプレイヤーが現れ、注目を集めていた。ほぼ1日を無駄にしたと述べつつ莫大なルーンを集めたのは、RedditユーザーのDementedEnjoyer氏だ。

なおDementedEnjoyer氏は400万ルーン以降もルーン稼ぎを続けた様子。というのも同氏には「数字が増えていくのを見たい」という欲求が原動力としてあったようだ。スレッド投稿後も同氏のルーンは増え続け、上記スレッドの翌日には1000万ルーンを突破したことを報告している。


DementedEnjoyer氏はモーグウィン王朝を稼ぎ場所にしているそうだ。祝福「王朝へ至る崖路」から遠距離武器で崖の向こうにいるカラスのような敵を攻撃。こちらに近づいてきた敵が崖下の奈落に落ちることで、倒した分のルーンを取得できるという稼ぎ方法だ。同氏はNPC・ヴァレーのイベントを進めることでモーグウィン王朝に序盤からたどり着けることを最近知り、途方もないルーン稼ぎを開始したという。結果として同氏は数百回におよぶと見られる稼ぎを続け、1000万ルーンを稼ぎあげたわけだ。

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ユーザーらは莫大なルーンの使い道としてさまざまな提案をしている。中でも、レベルアップに用いて普段しないようなステータス振りを試すように持ち掛けるユーザーは散見される。生命力を最大まで上げて強敵相手に“耐久実験”をしようとの提案や、運を最大まで上げてレアアイテム稼ぎに移行しようといった意見が見られる。しかしDementedEnjoyer氏は最終的に「ルーンを使わない」という決断を下したようだ。

これは、とあるユーザーが提案した“恐ろしい考え”が原因と思われる。そのユーザーはDementedEnjoyer氏に対し「ルーンを一切使わず、失わないようにしてゲームの残りの部分をクリアしてみせろ」と提案。つまりレベルを上げることなく、ルーンを失わないように攻略を続けろという提案だ。この考えに同氏は、考えただけで心拍数が上がるとコメント。莫大のルーンを抱えたまま、それを失う危険と隣り合わせで低レベル攻略を続ける緊張感を想像したのかもしれない。同氏は「なんて魅惑的で恐ろしいアイデアなんだ」と述べており、恐怖を感じつつもこの提案に魅了されたようである。

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byu/DementedEnjoyer from discussion
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DementedEnjoyer氏は1000万ルーンを抱え、上記のチャレンジに乗り出した。同氏は本作の最終ボスを倒すまでレベル上げはしないと言い放ち、もしルーンを失ったら挑戦を終了すると宣言。完了したら録画からハイライトを投稿すると述べ、姿を消した……そして戻ってきた同氏の褪せ人は、一文無しになっていた。

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帰還したDementedEnjoyer氏が投稿したのは1分30分の短い動画だ。右下のルーン表示は0。先ほどの動画で集まっていた1000万ルーンはあっけなく消えている。ただ動画における同氏は諦めてはいない。どうやら死亡時に置き去りにした1000万ルーンの回収に向かっているようだ。同氏は木の根から足場に飛び移り、着実に回収ルーンのある場所に向かって降りていく。そして回収ルーンが見える位置まで来た同氏は、最後の木の根に飛び移ろうとジャンプ。ギリギリ木の根の端に着地したもののそのままずるっと落ちてしまい、未回収の1000万ルーンを目前に死んでしまったようである。

特に理由もなくルーンを集め始め、1000万ルーンを稼ぎあげたDementedEnjoyer氏。同氏は「集めたルーンを所持したままクリアする」という目的を見出したものの、その挑戦はあまりにもあっけない終焉を迎えた。『エルデンリング』や「ソウル」シリーズでは、死亡時にリソースを回収する緊張感も醍醐味のひとつ。ルーンやソウルを大量に失った苦い思い出のあるプレイヤーも多いだろう。一方で1000万という莫大な数字を失う例は珍しいかもしれない。けた違いの緊張感を味わってみたい人は、DementedEnjoyer氏が憑りつかれた恐ろしくも魅惑的な挑戦を試してみるのもいいだろう。時に、すべてを失うことも快感となるのだから。

エルデンリング』は、PC(Steam)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに発売中。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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