マルチ強盗FPS『PAYDAY 3』リリース時には8ステージ収録。プレイ人数による攻略法変化、“ハイテク警備”など新情報お披露目

Starbreeze Studiosは8月2日、クライムFPS『PAYDAY 3』の新情報を公開。本作の進化した人質交渉・ステルス技術などについて解説する内容となっている。

デベロッパーのStarbreeze Studiosは8月2日、クライムFPS『PAYDAY 3』の開発の裏側に迫る「Dev Diary(開発者日記)」を公開した。本作リリース時に登場する8つのマップの魅力や、進化した人質交渉・ステルス技術などについて解説する内容となっている。

本作は、PC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|S向けに9月21日発売予定。また本作は現地時間8月2日から8月7日まで、PC(Steam)およびXbox Series X|S向けにクローズドベータテストを実施中だ(参考記事)。


『PAYDAY 3』は、オンライン4人協力プレイ対応のクライムFPS『PAYDAY』シリーズの最新作だ。アメリカ・ワシントンDCを舞台とした前作『PAYDAY 2』から数年後、犯罪集団Payday Gangはニューヨークにて新たな強盗計画に挑む。本作は前作と同様の要素を継承しつつ、さらに変化したゲームプレイに期待が高まる作品となっている。

このたび公開された「Dev Diary|Episode 5: Heist」は、本作を手がけるStarbreeze Studiosの開発陣が、ゲーム内容に踏み込んでいく内容となっている。Episode 5では、シニア・ゲームデザイナーのMiodrag Kovacevic氏とデザインリーダーのPer Storlokken氏、そしてリードプロデューサーであるAndreas Häll-Penninger氏が登場した。前作『PAYDAY 2』から変化したゲームプレイやレベルデザイン、ステルスや民間人交渉要素など。奥深いゲームプレイやリプレイ性について説明している。


まず『PAYDAY 3』はローンチ時点で、8つのハイスト(ステージ)が用意されているという。Per氏によると、8つのハイストには、それぞれ印象的でユニークなゲームデザインが施されているとのこと。ハイストごとに似たようなギミックがあったとしても、“どのように差別化していくか”に重きを置いてステージがデザインされているようだ。

また、本作はステルス・隠密面で「失敗したらすぐさまステルス終了」といったような、極端さをなくす試みが見られる。『PAYDAY 3』においては、まずステージ内のエリアごとにセキュリティレベルを実装。「警戒エリア」ではプレイヤーが警備員に見つかっても即座に失敗することはなく、その場所からつまみ出されたのち、警備員から「警告」が言い渡される仕様に変更されるようだ。失敗してもいくらか見逃してもらえるというわけだ。なお、ステルスに完全に失敗した場合においても、すぐさまほかのプランに移行できるようなゲームシステムを導入しているという。ゲーム中の成功や失敗に応じて、プレイヤーの臨機応変な対応が可能となるようだ。


また『PAYDAY 3』においては、民間人とガジェットの機能が大幅に増えたことも説明されている。まず民間人は一般市民と従業員にわけられ、それぞれが違った行動をするようになるそうだ。前作『PAYDAY 2』では捕縛された味方の解放交渉にしか使えなかった市民だが、今作では捕虜の使用用途が大幅に増えるとのこと。スキルによっては民間人を救援物資などと交換することもできるほか、警察は捕虜が存在する場合、装備を変更してくるという。ショットガンなどの武器を収め、精密射撃が可能な武器に切り替えてプレイヤーに発砲してくるようだ。また、今作から新たに登場する特殊兵のNaderは通常時ではガス攻撃をおこなうが、民間人が居る場合はスタングレネードを投げてくるとのこと。敵の行動も民間人の有無で変化するわけだ。

今回の動画ではデジタルガジェットについても紹介された。『PAYDAY 3』において、デジタルガジェットはハッキングやセキュリティシステムに干渉する道具とのこと。状況の鎮静化や、セキュリティシステムへの干渉や侵入方法を増やすといった利点をプレイヤーにもたらしてくれるようだ。なお、現在のガジェットはカメラに重点を置いたハッキングシステムだが、リリース後はほかの要素と絡めてギミックを拡張していく予定とのこと。

さらに『PAYDAY 3』においては、一部マップに特殊なセキュリティシステムが用意。レーザーや踏むとアラームが鳴る床、動くセンサーなどが登場するそうだ。さまざまな工夫を凝らして回避する必要があるためステルスの難しさや戦略はマップによって異なり、 “急ぐことではなく、忍耐が必要”になるという。

そのほか本作ではどの難易度でプレイするかによって警備会社や警備の仕方が変化。またプレイヤーの人数によってステルスの目的や目標は変化するそうで、ソロであってもやるべきことの量が変わらないような調整になっているとのこと。マップや難易度、プレイ人数によって攻略法が変化することで、リプレイ性が確保されているのだろう。


『PAYDAY 3』は、PC(Steam/Epic Games ストア)/PS5/Xbox Series X|S向けに9月21日発売予定。各ストアではすでに予約受付が開始されている。また、現在クローズドベータテストを実施中。こちらの対応プラットフォームはPC(Steam)およびにXbox Series X|Sで、実施期間は現地時間で8月2日から8月7日までだ。興味のある人はテストへの参加を申請しておくといいだろう。なおCBTへの応募は1日に数回、ランダムに承認されているとのことだ。

Mayo Kawano
Mayo Kawano

豪州在住の薬剤師およびにゲーム翻訳者。サバイバルクラフトゲームを主食として、ステルスゲームはデザートとする。

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