ゲーム制作ツール「RPG Maker Unite」、まずはパフォーマンス改善を優先へ。アップデートへ向けた新ロードマップが公開
Gotcha Gotcha Gamesは8月2日、「RPG Maker Unite」のロードマップ変更を発表した。当面の間は、パフォーマンス改善を優先してアップデートがおこなわれるという。発表にあわせて、新しいロードマップが公開されている。
「RPG Maker Unite」は、「RPG Maker(ツクール)」の最新作となる、ゲームエンジンUnity上で動作するゲーム制作ツールである。RPG Makerシリーズは、プログラミングの知識がなくともRPGが制作できるゲーム制作ツール群だ。本作「RPG Maker Unite」においても、そうしたRPG Makerシリーズの特徴は変わっておらず、ノーコードでのRPG制作が可能と謳われている。また新機能としては、Unityによるモバイルアプリへのネイティブ出力や、フルHD解像度への対応、アウトラインエディターやスイッチラインなどが搭載。アドオン形式とC#経由のソースコード改修によって、機能やシステムの改修も可能とされている。本作は新機能などを盛り込んだ、Unity上で動作するゲーム制作ツールであるわけだ。
今回の発表では、そんな本ツールのロードマップが変更された。以前のロードマップでは、通常移動の8方向移動の対応やアンドゥ・リドゥ機能の実装など、機能追加が優先されていた。新しい「パフォーマンス改善ロードマップ」では改善対象として、イベント編集後の待ち時間や、Uniteプロジェクトを開く際に時間がかかるといった内容が並んでいる。「RPG Maker Unite」の公式Twitter(X)アカウントによれば、当面の間はパフォーマンス改善に全力を注ぐことを決定したそうだ。
本ツールは3度の延期を経て、5月8日にUnity Asset Storeでの販売を開始している。一方で、発売直後よりユーザーからはツールの動作が遅い/重いといった意見が挙がっていた。発表によると、ユーザーからの製品改善に関する多数の意見の中で、「パフォーマンスが悪い」点に関する意見がもっとも多く寄せられたのだという。開発側としても、パフォーマンス改善を優先度の高い課題だと認識。スピード感をもってアップデートをおこなうため、開発のリソースをパフォーマンス改善へ注力する関係上、ロードマップの内容とスケジュールが見直されたようだ。なお本ツールでは、7月31日にバージョン1.00.02が配信。同アップデートでも、ビルド後のゲーム起動時間、UnityEditor立ち上げ後の操作可能になるまでの時間などが改善されているそうだ。
「RPG Maker Unite」は、Unity Asset Storeにて販売中。新たなロードマップについては、公式サイト内で公開されている。