高評価ミステリーADV『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』、最新アプデでついに早送り機能実装。一部わかりにくかった場面の演出も調整
スクウェア・エニックスは7月27日、『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』にてVer1.1を配信開始した。同アップデートでは早送り機能が追加されているほか、一部シーンの演出などが調整。より遊びやすく進化しているようだ。
『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』は、墨田区に実在する怪談「本所七不思議」にまつわる怪事件がおこる、群像ホラーミステリーADVである。本作の舞台は、蘇りの秘術が噂になっている、昭和後期の東京都墨田区。メインキャラクターの一人である興家彰吾は、墨田区で働く会社員だ。ある夜、興家彰吾は知人の福永葉子と共に、本所七不思議の舞台の一つである錦糸堀公園を調査していた。福永葉子が、蘇りの秘術と本書七不思議に関わりがあると考えていたためだ。興家彰吾は彼女の話を信じてはいなかったが、錦糸堀公園で奇妙な出来事が発生。呪いの力を得た9人の男女が殺し合う、凄惨な事件へと巻き込まれていく。
本作ではそんな9人の男女と「本書七不思議」をモチーフとした物語が、群像劇として描かれる。システム面では、基本的にはポイント&クリック型のアドベンチャーゲームに近い仕組みを採用。360度カメラで撮影したグラフィックを背景に用いられており、一部調査中ではぐるっと周囲を見渡せる。フローチャートや、プレイヤーを物語へ引き込む演出なども本作の特徴だろう。プレイ時間は、10時間ほどとされている。
また本作は2023年3月9日にNintendo Switch/PC(Steam)/iOS/Android向けとして発売された作品だ。Steamのユーザーレビューでは、記事執筆時点で1064件中96%の好評を得てステータス「圧倒的に好評」を獲得。Steamに限らず、発売後はプレイヤーから高い評価を得てきた。
アップデートVer1.1では、そんな本作が遊びやすく調整されている。具体的な調整点としては、まずゲームの進行方法がわかりにくかったいくつかの場面について、演出や内容の調整がおこなわれている。ネタバレになるため具体的な言及は控えるものの、本作には進行に関係する箇所で、いくつかわかりづらい場面が存在していた。アップデートによって、そうしたシーンがわかりやすくなっているのだろう。各種システムメッセージについても、わかりやすい表現へ調整されているそうだ。
またアップデートでは、早送り機能が追加された。キャンセルボタンの長押し(スマホ版ではロングタップ)により、一部シーンを除いて任意にテキストと演出の早送りが可能になっている。本作においては、フローチャートが用意されているほか、改めてシーンを読む際には特定の場面から始められる機能が搭載。
また過去には公式Twitterアカウントでは、メッセージを早く送りたい場合の手段として、倍速オート状態でのキャンセル連打が紹介されていた。いわゆる既読スキップ機能こそ存在しないものの、十分に遊びやすさに配慮されていた。今回のアップデートで早送り機能が追加されたことで、本作がより快適に遊べるようになったのだ。そのほか本アップデートでは、Steam版における一部実績の問題や細かな不具合の修正、色収差のON/OFF機能、カーソルが不要な場面でカーソルを消す調整なども実施されている。
『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』は、Nintendo Switch/PC(Steam)/iOS/Android向けに発売中。価格はNintendo Switch/PC(Steam)版が税込1980円、スマートフォン版が税込1900円となっている。