謎の生命体を育てるゲーム『CultureHouse』Steamストアページ公開。失踪した化学者の施設で過ごし“破滅”する、不穏な7日間
講談社ゲームクリエイターズラボおよび開発者のフツララ氏は7月27日、『CultureHouse』のSteamストアページを公開した。フツララ氏のサイトによると、本作は2024年後半にPC(Steam)向けにリリース予定。Steam以外での展開も検討されているそうだ。
『CultureHouse』は、失踪した化学者の施設で謎の生物を育てながら7日間を過ごす、育成要素のあるアドベンチャーゲームである。本作の舞台は、とある財団の創設者であったイプセ(Ipse)博士の自宅兼研究室だ。生化学者であった博士は、深い森の奥にある施設で謎めいた生命体ジェニオの培養実験をしながら暮らしていた。しかし、ある日博士が失踪。あとには多くの謎が残されたようだ。
本作で主人公は委託研究員となり、失踪したイプセ博士の自宅兼研究室「カルチャーハウス」で、生活しながらジェニオの培養実験を実施することになる。カルチャーハウスで起こった過去の悲劇。滅亡へ向かう世界と謎の生命体ジェニオ。主人公は何度も破滅を経験する中で、多くの謎へと迫っていく。
主人公は、委託研究員としてカルチャーハウスで過ごし、生命体ジェニオを育成する。ジェニオは、環境や栄養などの要因で異なる形態へ成長する生命体だ。ジェニオについて、謎の多い生態を解明することで人類に恩恵があると考えられているが、一方で危険視する者もいるのだとか。本作でプレイヤーは、カルチャーハウスでそんなジェニオの培養実験を実施。プレイヤーの選択によって、ジェニオは異なる姿へ成長するそうだ。
また本作では、主人公がジェニオの育成を進めるうちに、建物の周辺で奇妙な出来事が発生。穏やかな日常が、少しずつ奇妙に変容していく。さらに7日間の最後には、主人公の死や世界の滅亡によって、物語の幕が降ろされるという。本作でプレイヤーは、カルチャーハウスを訪れた初日から何度も7日間をスタート。幾度も破滅を経験する中で、博士の残したノートや訪問客との会話を手がかりに、謎へ迫ることになるようだ。失踪した科学者の暮らした施設での、謎多き物語が描かれるのだろう。
本作を手がけているのは、国内の個人開発者フツララ氏だ。同氏は3DCGデザイナーとしても活躍しており、2022年8月までは「ポケモンカードゲーム」や『ポケモン』シリーズの3DCGを制作しているクリーチャーズに務めていたという。過去作としては、iOS向けのアプリ『Artomaton』をリリースしている。本作『CultureHouse』においては、講談社ゲームクリエイターズラボの第2期ラボメンバーに選出。2022年9月からは同プロジェクトの支援を受けて、開発が進められてきた。
【UPDATE 2023/7/27 16:53】
クリーチャーズに関する記載を調整
同氏のサイトによると、制作にあたってはグラフィック/プログラム/シナリオを同氏が1人で担当しているとのこと。またテーマとしては「多くの謎を残して失踪した科学者が、かつて暮らしていた建物で生活する」というミステリアスな体験が掲げられているようだ。そのほか同氏のサイトでは、同氏自身はPS5/Xbox Series X|Sでもリリースしたいと考えていることや、不穏な展開はあるもののジャンプスケアなどは存在しないことも明かされている。
『CultureHouse』は、PC(Steam)向けにリリース予定。2024年後半の配信を目指して開発が進められている。また本作は7月30日に東京・浜松町で開催されるイベント「東京ゲームダンジョン3」へ参加予定。ジェニオの設定などが書かれたカードの配布などが予定されているようだ。