王国づくり&防衛ゲーム『Thronefall』8月3日早期アクセス配信開始へ。シンプルさが売りの「頭痛のしないストラテジー」
Grizzly Gamesは7月11日、『Thronefall』の早期アクセス配信を8月2日に開始すると発表した。Steamストアページの表記によると、国内での配信は時差の関係で8月3日になるようだ。対応プラットフォームはPC(Steam)。また、現在無料デモ版がSteamストアページにて配信中だ。ゲーム内は日本語表示に対応している。
『Thronefall』は「頭痛のしないストラテジー」を標榜する、街づくり防衛ゲームに2Dアクション要素をかけ合わせたゲームだ。プレイヤーは小国の王となり、夜毎やってくる敵から城を守ることになる。ゲームの流れとしては、昼間は資金を費やし規定の位置に櫓や民家などを建設。時間を進めて夜にすると戦闘が始まり、王を操作して兵を指揮したり、あるいは自らオトリになって突撃したりして戦う。建設した施設はさらに資金を投じることでアップグレードが可能。アップグレード先には分岐が存在することもあり、性能に大きく影響を与えることも。たとえば製粉所は、シンプルに収入を増やす改良型の鋤と、破壊されたときに爆発して周囲の敵を攻撃する爆発トラップに分岐する。施設の立地や王国全体の状況を踏まえた、戦略的な建設と強化が必要になるだろう。
ゲーム内はステージをクリアして先に進んでいく形式となっている。ステージ挑戦前には、王の武器や特殊な効果が得られる特典を選ぶことが可能。装備次第で戦略も変わってくることだろう。高難度化オプションも用意されており、敵の体力を上げるかわりに得られるポイントを増やすなど、歯ごたえのあるチャレンジに挑むことができるようだ。ステージにはクエストが用意されており、設定や装備を特定の組み合わせにしてクリアすることで達成可能。また、本作にはプレイヤーレベルが存在し、レベルを上げていくことで施設のアップグレードの分岐先や王の装備などが追加されていく。繰り返しプレイを促すシステムが用意されているようだ。
本作は、経済と防衛のバランスを取ることが重要と謳われている。民家や畑は収入を産む一方で戦闘の役には立たず、櫓や兵舎は防衛で有用だが資金面では貢献しない。目の前の敵の軍勢に対処しつつ、中長期的に収入を増やしていく戦略が求められるようである。一方でクラシックなストラテジーゲームから不要な複雑さを取り除いたという本作では、管理すべきリソースは資金のみ。必要以上の複雑さに悩まされることなく、国づくりに集中できそうだ。
本作の早期アクセス配信期間は6~12か月間を予定。早期アクセス配信開始時点ですでにゲームの基本的な機能はほぼ完成しており、4つのステージが存在しているという。今後は早期アクセス配信期間を通じてコンテンツ量を大幅に増加させ、フィードバックをもとにゲーム内容を調整していきたいとのこと。コンテンツ量の増加に伴い、価格を上昇させる予定もあるということだ。
本作を手がけるGrizzly Gamesはドイツ・ベルリンに拠点を置くインディースタジオ。過去に、島に街を築いていくシティビルダー『ISLANDERS』を開発した。同作は本稿執筆時点でSteamユーザーレビューで約14000件中94%が好評の「非常に好評」ステータスを獲得。シンプルで程よく頭を使う戦略性と、落ち着いた雰囲気が好評を得た。『Thronefall』でも、シンプルさを美徳としたゲームデザインは健在のようだ。Grizzly Gamesが制作する、気軽に楽しめるストラテジーゲームに期待したい。
『Thronefall』はPC(Steam)向けに8月3日早期アクセス配信予定。現在無料デモ版が配信中だ。