人気ゾンビサバイバル『Project Zomboid』次期大型アプデではプレイヤーキャラが“うめいてあえぐ”ように。没入感高まる&遊びやすくなる新機能発表
デベロッパーThe Indie Stone は7月7日、『Project Zomboid』の次なる大型アップデートv42の新情報を公開した。開発中の新たなライティングシステムや“うめき声”システムなどが複数のゲームプレイ動画によって紹介されている。
『Project Zomboid』はゾンビの感染が広まる架空のアメリカ・ケンタッキー州“Knox County”を舞台とするサンドボックスサバイバルゲームだ。プレイヤーは徐々に遮断されていくライフライン(水道・電気)、日毎に増加するゾンビが徘徊する世界の中、唯一の生存者となる。プレイ開始時にゲーム画面に表示される「これはあなたがいかにして死ぬかの物語」との言葉に偽りなく、ハードコアなサバイバルが楽しめるゲームだ。
早期アクセス配信開始された2013年以降、膨大な数のアップデートを繰り返し着々とプレイヤー数を増やし続けている本作。2023年7月現在でも連日ピーク時には2万人超の同時接続プレイヤー数を記録するなど、根強い人気を獲得している(SteamDB)。オンラインマルチプレイにも対応しており、主に配信者を中心としたサーバで独自のコミュニティを形成しながら楽しんでいるプレイヤーも多いようだ。
今回発表されたのは現在最新のパッチBuild 41に続く大型アップデートBuild 42開発状況の続報だ(関連記事)。今回の報告の中ではライティング仕様の見直し、キャラクター動作に連動するボイスの追加、そして大規模なワールドマップ更新について紹介され、一部はデモ映像を交えつつ紹介された。
まずライティング仕様について。クォータービュー(斜め見下ろし視点)を採用している『Project Zomboid』は、壁の裏側やキャラクターの背面は視認できず、視野外の風景はぼやけて描写されるなど、システム上視界が重要なゲームだ。Build42に向けて開発中のライティング仕様では、障害物による視線(LOS)の遮断状況をより分かりやすく表現可能となり、同時にフレームレートのパフォーマンス向上も確認できているそうだ。
次にキャラクターのボイスの追加。これまでの同作にはテレビ・ラジオから流れ出る音声、ゾンビの呻き声といったボイスしか存在せず、プレイヤーキャラクターが発するのは死の間際にあげる断末魔のみだった。Build42で追加予定のボイスは、戦う/走る/乗り越えるなどキャラクターの激しい動作に連動して発されるものとなるようだ。しかし、テスト段階にある現在の仕様はゾンビと長時間戦闘する際に、激しい声が出すぎる“テニスのラリー”のような様相となってしまうとし、引き続き最適な音量バランスを調整中とのこと。
また、ユーザーからの人気も高いサンドボックスモード・MODに関してもUIの刷新など利便性を向上させるアップデートが予定されており、こちらについてはユーザーからのフィードバックを募集しているとのことだ。詳しくはSteamの本作公式ニュースを確認されたい。
なお今年2023年7月6日をもって「Knox County(ゲームの舞台となる架空の都市群)」でゾンビ感染拡大が始まった1993年7月6日から、設定上では30年の節目を迎えた。これを“記念”して、時系列に沿って同作設定上のイベントをリアルタイム投稿するTwitterアカウントを開設されている。感染拡大時の都市の状況が細やかに伝えられており、本作の世界観を深く知ることができそうだ。興味のある人はチェックしておくといいだろう。
『Project Zomboid』は現在PC(Steam)にて早期アクセス配信中。サマーセールの対象となっており、33%オフの1541円で販売中。ゲーム内は日本語表示にも対応している。