“墜ちず”に戦うデッキ構築ローグライク『魔界堕ちのラズリエル -Lazriel: The Demon’s Fall-』7月28日発売へ。強力な悪魔のカードに頼ると堕落する戦略バトル

個人開発者のオタケサン氏は7月5日、『魔界堕ちのラズリエル -Lazriel: The Demon's Fall-』を7月28日にリリースすると発表した。本作は魔界に落ちた天使が天界への脱出を目指す、デッキ構築要素のあるローグライク作品である。

国内の個人開発者オタケサン(Otakesan)氏は7月5日、『魔界堕ちのラズリエル -Lazriel: The Demon’s Fall-』(以下、魔界堕ちのラズリエル)を7月28日にリリースすると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。なお本作はわくわくゲームズよりNintendo Switch版も発売予定となっている。


『魔界堕ちのラズリエル』は、魔界に落ちた天使が塔を登って帰還を目指す、デッキ構築要素のあるローグライク作品である。本作の舞台は、天界や魔界が存在する世界。主人公ラズリエルは、女神エメリアが統治する天界に暮らす天使だ。ラズリエルは、優等生として天界学校に通っていた。しかしある日、ラズリエルは学校の式典からの帰り道に魔界へと落下してしまう。ラズリエルは魔界から天界へ帰還するため、悪魔の蔓延る塔へ挑むことになる。



ラズリエルは悪魔と戦いながら、天界を目指していく。ラズリエルの戦いは、ターン制で表現される。動画などを見る限りでは、ラズリエルが移動や攻撃など何らかの行動をおこなうと、敵のターンへ以降。主人公と敵が交互に行動する、ローグライクや不思議のダンジョンなどに近いターン制の仕組みで戦いが描かれるのだ。


また本作でラズリエルは、カードを使用できる。カードの種類としては大きく分けて、青い天使のカードと赤い悪魔のカードが存在。具体的な天使のカードとしては、「防護壁」は手札にもっていると被ダメージを1度だけ10軽減してくれるほか、「早業」ではターンを消費せず手札を入れ替えられる。悪魔のカードとしては、「前借り」ではカルマが上昇する代わりにレベルが上がるまでの間攻撃力が上昇し、「ドッペルゲンガー」では身代わりを配置する。傾向としては、天使のカードよりも悪魔のカードのほうが、カード左上に書かれている攻撃力の数値が大きく強いようだ。


ただし、本作では悪魔のカードを使用しすぎると、ラズリエルの身体と精神が変異してしまうという。本作ではカード使用時にピュア/カルマが溜まり、どちらかが一定まで溜まるとカードや特殊効果などを獲得できる。悪魔のカードにおいては、特殊効果の獲得とともに尻尾が生えたり、光輪がひび割れてしまったりなど、肉体や精神が変異。ラズリエルが変異していた場合、天界へ戻るとどうなってしまうのだろうか。悪魔の力は計画的に使用したほうがいいのかもしれない。そのほかゲームの要素としては、カード削除やカード同士の合成といったイベントも存在。本作では、イベントやピュア/カルマの蓄積によるデッキの強化をしながら、塔を登っていくのだ。


本作を手がけているのは、国内の個人開発者オタケサン氏だ。Twitterのプロフィール欄によると、同氏はゲーム会社でプランナーとして勤務しているのだという。過去作としては、2021年7月にパズルゲーム『SPACE STORESHIP -スペースストアシップ-』をリリース。Steamのユーザーレビューにおいては、17件中94%の好評を獲得している。

オタケサン氏によるnoteの記事によると、本作『魔界堕ちのラズリエル』においては体験版の配信やイベントへの参加により、プレイヤーのフィードバックを獲得。プレイヤーの声を参考に、ゲームデザインの練り直しなどがおこなわれてきたようだ。ブラッシュアップされた体験に期待したい。

『魔界堕ちのラズリエル -Lazriel: The Demon’s Fall-』は、PC(Steam)向けに7月28日リリース予定だ。また本作はわくわくゲームズよりNintendo Switch版がリリース予定となっている。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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