『ザ・シムズ』新作は“基本プレイ無料”になる可能性浮上。ユーザー作成コンテンツを販売する仕組みも導入か
Electronic Arts/Maxisは6月28日、『The Sims(ザ・シムズ)』シリーズ新作「Project Rene」におけるマーケットプレイス&マネタイズ部門の責任者を募集開始した。そのなかで、シリーズ新作が基本プレイ無料ゲーム(free-to-enter game)になることなどが示唆されている。
『ザ・シムズ』シリーズはMaxisが手がけるシミュレーションゲームだ。最新ナンバリング作品『ザ・シムズ4』は2014年9月に発売され、2022年10月からは基本プレイ無料タイトルとして提供されている。プレイヤーはシムと呼ばれる住民たちの人生を自由にコントロール。体型やファッションなどの外見から、性格や願望までカスタマイズ可能。セレブな生活を送らせたり、極狭アパートに追いやったりと、シムたちの人生を見守ったり振り回したりして楽しむのだ。同居させたシムたちが関係性を深めていったり、キャリアを進めていったりする中で、予測不可能な人間ドラマが次々と生み出されていく点も持ち味となる。
昨年2022年10月には、シリーズ次回作がプロジェクト名「Project Rene」として開発中であることが発表された。新作はクロスプラットフォームプレイに対応。ソロプレイのほか、ほかのプレイヤーとの協力プレイも可能になるそうだ。また建築モードでは、ゲーム内のオブジェクトの色や模様だけでなく形状の選択なども可能とのこと。作成したコンテンツをほかのプレイヤーやコミュニティと共有することも容易になるという。
このたびMaxisは「Project Rene」におけるマーケットプレイス&マネタイズ(M&M)部門の責任者を募集開始した。職務としては、ユーザー作成コンテンツのマーケットプレイスを管理し、データに基づいてプレイヤーの購入プロセスを調整することなどが挙げられている。そしてその中では、「Project Rene」が基本プレイ無料ゲーム(free-to-enter game)になるとの記載も確認できる。M&M部門責任者はすべてのコンテンツの価格設定を管理し、最適な価格設定とコンテンツ構成などを担当するという。
「Project Rene」については正式タイトルも含め未だ多くがヴェールに包まれているものの、今回の求人募集からは「Project Rene」が基本プレイ無料タイトルになる可能性や、ユーザー作成コンテンツを販売するマーケットプレイスが設けられることなどが示唆されているかたち。なお、基本プレイ無料 の英語表記は「Free-to-play」が一般的。「Free-to-enter」との珍しい表記になんらかの意味が込められているかは、今後明らかになるだろう。先日公開された公式動画「Behind The Sims」の後半では、開発中のプロトタイプ版の映像とともにゲーム内容の一部が解説されている。興味のある人はチェックしておくといいだろう。
「Project Rene」はMaxisにより開発中だ。