『フォートナイト』にて大人気上昇ゲーム『Only Up!』そっくりのユーザー作品が公開される。“本家”よりも人が集まる

『フォートナイト』にて、ユーザーによる作品「OnlyUp Fortnite!」が公開され、人気を博している。『Only Up!』を元にした作品と見られ、コンセプトやデザインも類似している。

『フォートナイト』にて、ユーザーによる作品「OnlyUp Fortnite!」が公開され、人気を博している。昨今ストリーマーを中心に人気が高まっている『Only Up!』を元にした作品と見られ、コンセプトやデザインも類似している。


『フォートナイト』のクリエイティブモードでは、オリジナルの“島”を作成して公開することができる。マップ作成からゲームプレイ上の仕掛けやルールの設定までを、用意されたアセットを使っておこなえる。また、より自由度の高い島制作を可能にするツール「Unreal Editor For Fortnite(UEFN)」も提供されている。これまでには本作の過去のマップを再現したり、特定の他社タイトルを再現したりするユーザーがみられる(関連記事)。

今回本作にてユーザー制作の島「OnlyUp Fortnite!」が公開され、人気を博している。タイトルを見るに、『Only Up!』を元にしているのだろう。『Only Up!』はPC(Steam)向けに発売中の、SCKR Gamesが手がける3Dアクションゲームだ。同作でプレイヤーは、スラム街に暮らす少年ジャッキーを操作。空に向かって伸びた建造物をひたすら上へ上へとのぼり続ける。落ちたら1からのぼり直しになりかねないといった要素から、“壺男”こと『Getting Over It with Bennett Foddy』の影響がうかがえる作品であり、ストリーマーを中心に人気を博している。

「OnlyUp Fortnite!」はタイトルもさることながら、内容にも『Only Up!』の影響が色濃い。オブジェクトをひたすらのぼっていくといった要素は『Only Up!』と同様。また『フォートナイト』には障害物のよじ登りアクションも存在し、時には物体をよじ登りながら進んでいく点も『Only Up!』らしさを強めている。


ちなみに『フォートナイト』では、これまでにも上へのぼり続けるコンセプトの島は制作・公開されていた。対して「OnlyUp Fortnite!」は大量のオブジェクトが無造作に空中に浮かべられている点が特徴であり、『Only Up!』との類似点でもある。コンテナやパイプ、便器やゴミ箱といった物体が空中に散乱しており、これらをジャンプとよじ登りを駆使してのぼっていく。誤って落ちた際に、落ち方によってはすべてが水の泡になる点も『Only Up!』と同様だ。

そんな「OnlyUp Fortnite!」は公開後大きな人気を博し、ゲーム内のプレイヤー数表記を見ると本稿執筆時点では1万2700人がプレイしている。一方で『Only Up!』は直近数日間のピーク時の同時接続プレイヤー数は約7000人(SteamDB)。「OnlyUp Fortnite!」には、“本家”を大きく上回る数のプレイヤーが集まっていると見られる。『フォートナイト』が基本プレイ無料であり、かつ元々のプレイヤーベースが大きいことも要因だろう。話題作『Only Up!』に興味のあるプレイヤーたちが、『フォートナイト』内で遊べる類似作品に集まったかたちかもしれない。


なおEpic Gamesは「UEFN」やクリエイティブ ツールセットにて他社の知的財産を無断で使用することを規約にて禁止している。「OnlyUp Fortnite!」と『Only Up!』を比較すると、タイトルのほか「上へのぼり続ける」「空中に乱雑にオブジェクトが配置されている」といったコンセプトやデザインが類似している。とはいえ、そうしたアイデアは同作に限ったものではなく、アクションゲームとして普遍性がある。またステージ構成なども別物。今後Epic Gamesにどう判断されるのかは注目されるところだろう。

「OnlyUp Fortnite!」は『フォートナイト』にて公開中だ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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