『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』の「復興丸太運搬」解法いろいろで楽しげ。真面目に運ぶ、ブン投げる、丸太の自主性に委ねる
『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』にて、とあるイベントでの“丸太の運搬方”がプレイヤーによって多彩になっている。投げやりな方法からクリエイティブな解決策まで講じられているのだ。なお、本稿にはマップ南東に位置するとある村についてのネタバレが含まれるため、注意してほしい。
『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』は、Nintendo Switch向けに発売中のアクションアドベンチャーゲームだ。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の続編にあたる。新作においては、ハイラルの地が突如として天変地異に見舞われる。城は宙へと浮かび上がり、空からは謎の遺跡群が降り注ぐ。大地と大空が広がった世界にて、“右手”に力を宿したリンクがハイラルの異変に立ち向かう。
本作のハイラルには、前作に引き続き人々が住まう村が点在。トラブルに見舞われて、すっかり様変わりしていることもしばしば。そんな村のひとつ「ウオトリー村」は、マップの南東に存在する漁村だ。本来は静かな漁村であるこの村は、本作では海賊のごときボコブリン軍団に占拠されてしまっている。リンクはイベントを通じてそんな“海賊”どもを討伐し、建築家であり大工であるサクラダとともに、ボコブリンに荒らされたウオトリー村の再建を目指すことになる。魂熱き人々による、復興ストーリーがはじまるわけだ。
そこでプレイヤーの創造性を刺激するのがサクラダによる「丸太を運んできてほしい」との要請だ。復興に必要な物資として、屋根に使うハイラル米20本と丸太15本の調達を頼まれるのである。ウオトリー村にはヤシの木が大量に生えているものの、これは利用できない。そのため、プレイヤーは村からそこそこ離れた高台にある木を伐採し、通常の丸太を村に持ち帰る必要があるのだ。ここで、プレイヤーの創造性が発揮される。
というのも、この木材スポットが“絶妙に遠い”のである。プレイヤーは木材をウルトラハンドで掴んで運んでも、まとめて馬で引いてもいい。ただ、結構な距離を運搬するために、どうしても「効率化」を目指したくなる塩梅となっているのだ。それゆえか、多くのプレイヤーたちが自由な発想を見せつけている。
たとえば上述の動画では、木材を運搬するためにわざわざ車両を自作。丸太を満載にした上で、ウオトリー村まで駆け抜けている。途中からあからさまに大事故を起こして車両が真っ二つになっているものの、専用の乗り物を作って丸太を運ぶ過程そのものが楽しそうだ。ほかには、丸太を固めてタイヤを据え付け、「丸太の車」を作ってしまう一石二鳥の発想も見られる。
ほかには、伐採エリアからウオトリー村までの地形を利用する発想もある。伐採エリアは高台であり、木材運搬には位置エネルギーも利用できるわけだ。とてもスマートに見える発想として、下記の動画では丸太を筒状に整形して、坂道を転がすことで村まで届けている。丸太自体に自分を運ばせる、逆転の発想といえるだろう。
そして、極めてシンプルなやり方としては「崖の上から落とす」方法がある。固めるなどした木材を高台から投げ落として、ころがるままに村まで届けようという方法だ。実をいえば、周囲の地形のためにこうしたやり方もなかなか効率的ではある。ただし、本作の仕様のためか、視界の外に出た丸太はしばしば消えることがある。しっかりと丸太を追いかけなければ、伐採・運搬の手間が徒労となるかもしれない点には注意だ。なお、筆者は本イベント攻略中、「後で運ぼう」と確保しておいた丸太12本が、少々お散歩しているうちに消えた。皆さんにも気をつけてほしい。
ウオトリー村のイベントに限らず、本作ではプレイヤーによって問題の解決法が大きく変わるケースも多い。ダンジョンのパズルや各祠の攻略など、ものによっては解法も十人十色となる(関連記事1、関連記事2)。ウオトリー村復興の丸太も、どのように運んだか共有しあってみれば、新鮮な発想に触れる機会となるかもしれない。
『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』はNintendo Switch向けに発売中だ。
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