『スーパーマリオアドバンス3』Nintendo Switch向け配信を前に、“やたら長くて難しいステージ”の存在を思い出す人々。蘇るトラウマと感動
任天堂は5月19日、Nintendo Switch Online + 追加パック加入者向けのゲームボーイアドバンス(以下、GBA)のタイトルに『スーパーマリオアドバンス』シリーズ3作品を追加すると発表。5月26日に配信すると告知した。そのなかでは『スーパーマリオアドバンス3』も配信対象になっており、同作におけるとある高難易度コースがファンの間で話題にのぼっている。
『スーパーマリオアドバンス3』は2002年発売のGBA向けアクションゲーム。スーパーファミコン向け『スーパーマリオ ヨッシーアイランド』をもとに、アレンジが加えられた作品だ。本作の舞台はヨッシーたちが住まうヨッシーアイランド。コウノトリに運ばれていた赤ちゃん時代のマリオは、カメックの襲撃によりこの島に落ちてしまう。これをお散歩中のヨッシーが偶然発見。8色のヨッシーたちが奮闘し、幼いマリオを両親の元へ送り届けることになる。
本作においてプレイヤーは主に赤ちゃんマリオをおぶったヨッシーを操作。タマゴ産み・タマゴ投げ、ヒップドロップといったヨッシーならではのアクションを楽しめる。ヨッシーがダメージを受けると、背負っていた赤ちゃんマリオがシャボン玉に包まれて空中に飛んでいってしまう。スターのお守りによるカウントが0になる前にマリオに触れて取り戻さないとミスとなる。
今回『スーパーマリオアドバンス3』がNintendo Switch Online + 追加パック加入者向けのGBAタイトルに追加されるにあたり、本作においてもっとも難しいステージとする声の多い「はてしないヨッシーのせかい」がファンの話題にのぼっている。同ステージはクリア後に挑戦可能な「ひみつステージ」のひとつ。ひみつステージは本作の各ワールドに存在している。「はてしないヨッシーのせかい」は最終ワールドであるワールド6でのひみつステージだ。
「はてしないヨッシーのせかい」が難しいとされる理由は、あらゆるギミックが結集している点やステージそのものの長さにある。まず本ステージは開始早々、結構な速度の強制スクロールにて進行。強制スクロールに追い立てられながら、敵がふんだんに配置されるなか狭い足場を渡っていかねばならない。
その後土管に入ることで場面は転換。強制スクロールはなくなるものの、この後も危険なギミックや多数の敵が配置。触れると即死のトゲの鉄球が多数あるなかを落ちて進む場所や、こちらを追尾してくる赤いキラーの発射砲台がいくつも設置された溶岩エリアなど、一時たりとも気が抜けない。敵の種類も多彩であり、それぞれの攻略知識が求められるだろう。先述の赤いキラーに至っては、本作で登場するのはこのステージのみ。実質的にステージ専用の敵まで登場するかたちだ。
また赤コインやスペシャルフラワーをすべて入手する100点クリアを目指す場合はさらに難易度が苛烈化。強制スクロールエリアでの赤コイン回収のほか、特定の敵に関する知識がなければ解けないギミックまで存在する。知識と腕前の両方を求められる点から、本ステージは100点クリアを目指す場合には『スーパーマリオ』シリーズ内でも屈指の難易度とする意見も見られる。
一方で本ステージは“演出”の評価も高い。本稿では詳細は割愛するものの、高難易度のギミックを乗り越えたプレイヤーに向けた趣向も凝らされている。難易度の高さだけでなく、そうした作り込みからも本ステージは当時のファンにとって印象深いステージなのだろう。悪名高さと懐かしさからか、今回『スーパーマリオアドバンス3』が配信されるにあたって「はてしないヨッシーのせかい」はファンの間で注目を集めているわけだ。
なおNintendo Switch Online + 追加パック加入者向けのゲームボーイアドバンスタイトルは、どこでもセーブのほか、少しだけ時間を巻き戻してプレイをやり直せる「巻き戻し」機能に対応している。高難易度の「はてしないヨッシーのせかい」を攻略する際には、新たな便利機能を用いるのもいいかもしれない。当時クリアできなかった人が再挑戦する際にも役立つ機能だろう。
『スーパーマリオアドバンス3』のほか、『スーパーマリオアドバンス』『スーパーマリオアドバンス2』もNintendo Switch Online + 追加パック加入者向けに、5月26日配信予定。また『スーパーマリオアドバンス4』については先行して配信されており、シリーズ4作品をまとめて遊べるようになるかたちだ。気になる人は懐かしの名作たちを遊び直す、あるいは新たに遊んでみるといいだろう。
『スーパーマリオアドバンス』シリーズ3作品は、Nintendo Switch Online + 追加パック加入者向けに5月26日配信予定だ。
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