ローグライクハクスラ『MISTROGUE』4月24日早期アクセス配信へ。『風来のシレン2』などの中毒性をベースに、『Diablo』の要素をプラス

株式会社Polyscapeは4月17日、『MISTROGUE ミストと生けるダンジョン』の早期アクセス配信を4月24日に開始すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。

株式会社Polyscapeは4月17日、『MISTROGUE ミストと生けるダンジョン』の早期アクセス配信を4月24日に開始すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。Steamのストアページ上では、体験版も公開中だ。

*2022年12月公開のティザートレイラー

『MISTROGUE ミストと生けるダンジョン』は、ビルドを組み上げうごめくダンジョンを攻略する、ダンジョン探索型ローグライクアクションゲームである。本作の舞台には、はるか昔に栄華を極めた王国があった。ある時、王国は「災厄」により滅亡の危機に瀕していた。王国は、災厄に対して迷宮への封印を決断。禁断の魔法によって絶え間なくダンジョン内の形を変え続けることで、災厄の迷宮への封じ込めに成功する。しかし、生けるダンジョンと化した迷宮は王国自体も飲み込み、国中が一晩で姿を消したのだという。

本作の主人公ミストは、トレジャーハンターの集う街ルートガルに住む青年だ。ミストは、幼い頃に失踪した父を探すため、生けるダンジョンへと挑戦。やがて生けるダンジョンがフェンリル王国の遺跡であると知り、王国やダンジョンの謎も解き明かすことになるという。青年によるダンジョンの攻略が繰り広げられる。


ミストは、一人で生けるダンジョンへ挑戦する。本作のダンジョンは、奇妙な力により入るたびにキャラレベルがリセットされる。またダンジョン内はすべてが探索者の目の前で変化し、リアルタイムで状況が一変するという。具体的には、一定の地点へ立つと新たな道や敵が出現したり、動く足場が存在したり、フロアがモンスターハウス化したりなど、構造の変化する仕組みが用意されている。ミストはそうした変化するダンジョンの中を、多数のモンスターと戦いながら探索。移動や回避によって敵の攻撃を避け、通常攻撃やスキルによって敵を撃退し、ダンジョンの深部を目指していく。ダンジョンで手に入るアイテムの中には、地形を変化させるスキルやアイテム「迷宮石」も存在。前方5マスに足場を生み出す「通路の迷宮石」と崩れる足場を組み合わせて敵の追跡を断つなど、地形も活用して迷宮を攻略するようだ。


また本作でプレイヤーは、ダンジョン内で手に入れた装備品とスキルを活用してミストのビルドを組み上げていく。本作では、武器/盾/腕輪にスキルが用意されている。たとえば武器ブラッドスティンガーには、ブラッドストライクという同スキルで与えたダメージの半分を回復するアクティブスキルが存在している。ブラッドストライクは単体でも回復効果を持っているが、回復効果を50%上昇させるパッシブスキル「祝福の息吹」とあわせると、ブラッドストライクの回復効果が強化。本作では、そうしたスキル間の相乗効果を活かして、戦いを繰り広げるのだ。

スキルの例を挙げると、パッシブスキルでは「ライフイーター」は会心ダメージを与えるごとにHPが回復し、「マナイーター」は会心ダメージを与えるごとにMPが回復。アクティブスキルでは、ハートストライクは必ず会心が発生し、ブレードダンスではダメージを与えつつ8秒間敵の防御力を下げる。武器/盾/腕輪などには、空いたスキルスロットも存在し、技工秘伝書を使って込められたスキルを武器へ付与することもできる。また指輪は、スキルスロットこそないものの、移動速度や会心率といったステータスの底上げが可能。指輪は6つ装備できる点も特徴だろう。指輪も含めて、装備品とアイテムを使ってビルドを組み立てるわけだ。

そのほか本作では、ミストはダンジョン探索中、時間経過と共に満腹度が減少。満腹度が尽きるとHPが減っていくため、定期的にパンを食べて満腹度を回復する必要がある。システムとしては、

ダンジョンへの入場時には持ち込めるアイテムに制限があり、ダンジョンで力尽きた際にはいくつかのアイテムをロストする。本作ではローグライクなダンジョン攻略とキャラクタービルドが、アクションゲームとして展開されるのだろう。

本作を開発している株式会社Polyscapeは、2022年2月に東京・港区に創設されたスタートアップだ。Kickstarterのキャンペーンページによると、同社は、MMOゲームのようなメタバースを創ろうとしているという。本作はその第1歩として、面白いゲームを作ることを目標に開発がスタートした。

ゲームを作るにあたっては、同社代表の島田氏が、自身が最も深く理解している中毒性のあるタイトルとして、2000年発売のNINTENDO64用ソフト『不思議のダンジョン 風来のシレン2 〜鬼襲来!シレン城!〜』を発想。ターンベースのローグライクを遊んだことのないプレイヤーにもプレイしてもらえるように、ローグライクのジャンルへ『Diablo』シリーズライクなビルドやハクスラ要素、生けるダンジョンというコンセプトをミックスしようと考えていったそうだ。また同キャンペーンページによると、評判や売れ行きが良かった際には、Nintendo Switchなどコンソールへの移植も検討されているという。

『MISTROGUE ミストと生けるダンジョン』は、PC(Steam)向けに4月24日早期アクセス配信開始予定。開発者のツイートによれば、現在本作ではバグ潰しが進められているそうだ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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