言語解読脱出ホラー恋愛ADV『文字化化』Steamで製品版リリースへ。昨年SNSで話題となった、人外男子との恐怖恋愛作品
中国のパブリッシャーGamera Gamesは4月12日、『文字化化』製品版を同社から発売すると発表した。本作はPC(Steam/itch.io)およびスマートフォン向けにリリース予定。発表にあわせて、Steamのストアページが公開されている。
『文字化化』は、怪異の男たちが発する言葉を解読し脱出を目指す、女性向け言語解読脱出ホラー恋愛ADVである。本作の舞台は、バケモノ男たちが存在する異界だ。主人公の少女は、ある日気がつくと見知らぬ建物の中に迷い込んでいた。周囲に出口は見当たらず、スマートフォンも手元にはない。さらに建物の中には、奇妙な言葉を発するバケモノたちが存在していた。主人公の少女は、彼らと対峙しながら異界を進行。脱出と生存と目指す中で、ホラー男子たちとの恋もしていくという。
主人公の少女は、バケモノたちの発する謎の言葉を頼りに先へ進んでいく。本作の基本的な仕組みとしては、ポイント&クリック型のアドベンチャーゲームに近いと言えるだろう。画面内に現れる怪異や怪しい箇所をクリックしたり、会話分を読み進めたりなどによって、物語が進行するわけだ。
ただし本作において、登場キャラクターであるバケモノたちは異界の言語を発する。当然、主人公の少女に彼らの言葉は理解できない。彼らは基本的に少女とコミュニケーションをとろうとしてくれるが、少女は異界ではちょっとしたことで死んでしまう。そこで本作でプレイヤーは、少女に対するパケモノたちの仕草や表情をヒントに、彼らの謎言語を推測。言葉の意味を読み取ることで、生存と脱出を目指すのだ。
システムとしては、単語に対する意味の入力や辞書機能などが搭載されている。またキャラクターとしてはフードの男や生首、這いばい男や銀髪の男といったホラー男子たちが登場。謎言語を解読し交流を深める中で、特別な感情も芽生えていくそうだ。
本作を手がけているのは、国内のクリエイター八名木氏だ。過去作としては、和風ADV『睡蓮草子』を含めて数作品をリリース。魔法少年少女のデスゲーム系ADV『マジカルデスペア』については、現在2章までが配信されている。
本作『文字化化』では、2022年10月にプロトタイプ版がリリース。プロトタイプ版では、リリース告知ツイートや実況動画が話題となるなど、国内外で注目を集めていた。八名木氏のTwitterアカウントでは、以前より製品版に向けた制作の進捗が公開されてきたが、今回の発表ではGamera Gamesからの製品版リリースが明らかになった。また同氏のツイートによると、プロトタイプ版では選択肢がテキストで表示されていたが、製品版では選択肢がアイコンへ変更。進捗状況としては、本筋の流れが決まった段階であるそうだ。
『文字化化』製品版は、PC(Steam)およびスマートフォン向けにリリース予定。プロトタイプ版はPC(BOOTH)およびブラウザ(ゲームアツマール)向けに公開中だ。