人格書き換えゲーム『MINDHACK』Steamで早期アクセス配信開始。悪人の心を書き換えて、精神をお花畑に
国内のゲーム開発会社room6は4月6日、『MINDHACK』の早期アクセス配信を開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。早期アクセス開始時点のバージョンでは第3章までの内容がプレイできる。
『MINDHACK』は、悪人の脳内をハッキングしてハッピーな人格へ書き換える、タイピング要素のある人格破壊ADVである。本作の舞台は、人間の心に破壊衝動「バグ」が存在するディストピア世界だ。本作におけるバグとは、あってはならないもの。殺意や破壊衝動といった人格のエラーである。またバグは人の心に根を張り、やがて内側から食い破ると、周囲のすべてを凍結させて破壊してしまう。そうしたバグの暴走を防ぐためか、本作の世界では10年前にバグ排除専門の施設が設立。施設内でのマインドハッカーの活躍により、被害が未然に防がれてきたようだ。
本作の主人公は、先生やドクターと呼ばれる、施設に勤める天才マインドハッカーだ。先生は、スーパーコンピューターや警備隊と協力し、人の心に潜むバグを取り除く。精神をハッキングすることで、バグとの戦いを繰り広げていく。やがて先生は、世界を破壊する巨大なバグ「魔王」とも対峙するなるようだ。
先生はデバッグルームにて、悪人の精神を書き換える。施設では、AIのFORMATがバグの発見を担当している。しかし、FORMATにわかるのはバグの有無だけ。そこで本作では、先生がデバッグルームで悪人のソースコードへ接続し、マインドハックによって精神の書き換えをおこなうわけだ。
デバッグルームでのハッキング中、先生はまず悪人の記憶に触れていく。彼らの過去を垣間見る中では、印象の変わるようなエピソードも展開。これから破壊する悪人の人となりが、選択肢と文章などによって描かれる。また彼らの精神に十分触れたあとには、タイピングによって自我を書き換えていく。
タイピングパートに入ると、画面上にハッキング対象の自我に関連する単語が浮かんでくる。そうした単語をプレイヤーが打ち込み、お花へと書き換えることで、悪人を無害な人物へ変えてしまうのだ。悪人としては、ギャングのヘッドであるウニ頭のユーニッドや、自身をキャビネットだと思いこんでいるカルト宗教の狂信者、異星からやってきた怪生物などが登場。悪人たちや警備隊と対話する要素は、主人公の手のアニメーションとともに描かれていく。
本作を手がけているのは、国内の創作サークルVODKAdemo?だ。同サークルはメンバーであるホでヴ氏、ササン三氏、紅狐氏の3名が、創作活動で意気投合したことをきっかけに設立。2021年春から本作の制作が進められてきた。
また本作は、早期アクセス配信開始時点で第3章までが収録されている。Steamのストアページによると、本作は全部で8から9のチャプターで構成予定。早期アクセス配信開始後は、不定期の無料アップデートで続きのストーリーが追加されていくそうだ。本編のストーリー以外には、おまけの資料などが用意されている。資料については、タイピングの成績によって解放されるそうだ。
『MINDHACK』は、PC(Steam)向けに早期アクセス配信中。Steamでは、体験版も配信されている。なお体験版は今年2月に内容が更新されている。またVODKAdemo?公式サイト内では、本作の開発ブログが公開中だ。