『マインクラフト』Java版最新アプデで“約10年モノのバグ”正式修正。たまに命取りの自動ジャンプも正式初期設定オフ
デベロッパーのMojangは現地時間3月14日、『マインクラフト』Java版に向けて最新アップデートバージョン1.19.4をリリースした。コマンドでのブロック操作最大数が大幅に増やせるようになり、自動ジャンプのデフォルトOFFが正式実装されたほか、“約10年モノ”のバグの修正などが盛り込まれている。
『マインクラフト』Java版バージョン1.19.4では、調整やバグ修正を中心にさまざまな変更が盛り込まれている。目立つ変更点をピックアップしてお伝えしよう。
まず、馬・ロバ・ラバの繁殖システムが調整されている。今回の変更では、それらの動物が掛け合わされた際に子供が受け継ぐスピード・ジャンプ力・ライフ値などの計算方法が変更。今までは出現可能性のある平均値(average possible value)に向けて能力値にバイアスがかかっていたところ、今回の更新により両親の能力値の平均の近似値になるという。パッチノートではこの変更により、より能力の高い馬を得やすくなると説明されている。今までの繁殖より、安定して能力を高めやすいかたちに変更されたということだろう。
ほかには、コマンドにより操作可能なブロックの最大数を変更する「commandModificationBlockLimit」ゲームルールが導入された。これにより「clone」「fill」「fillbiome」といったコマンドで操作できるブロックの最大数を調整することが可能になる。数え切れないブロックの生成もお手の物になるだろう。ほか、自分含む任意の相手を、さまざまな乗り物や動物などに騎乗させたり下ろしたりできる「ride」コマンドも追加されている。
さらに、以前より一部ユーザーに嫌われていた「自動ジャンプ」機能が正式にデフォルトでOFFになった。これは、ジャンプ可能なブロックを自動で乗り越える機能であり、便利な反面“うっかり落下死”なども誘発していた。以前のスナップショットに盛り込まれた際にも注目が寄せられていた変更点だ(関連記事)。
そして、『マインクラフト』において約10年にわたり存在していたとあるバグも修正されている。それは「ダメージを受けた時に画面が揺れる方向がおかしい」バグだ。こちらは2012年にリリースされた本作バージョン1.3より発生していたとされるバグだ。挙動としては、本来であればダメージを受けた方向に応じて画面が揺れるところ、固定で「左」にしか揺れなくなっていた。
本作公式バグトラッカーでは少なくとも2013年にはこのバグが報告されており、発見されてから約10年モノのバグということになる。これだけ長く存在する不具合修正では、もはや「修正」というより「変更」といった感覚も受けそうだ。今回のアップデートではほかにも多数の調整・変更点が盛り込まれているため、詳細は公式パッチノート(英語)を確認してほしい。
『マインクラフト』Java版バージョン1.19.4は、現在配信中。新友好的Mob・桜バイオーム・考古学要素などが実装される新大型アップデート「Trails & Tales(旅路と物語)」も、今後配信を控えている。