『ポケモンSV』最新アプデでテラピース節約の“抜け道”がふさがれる。定番の節約術が封印され、やりこみ勢嘆き

ポケモンは2月28日、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』向けに更新データVer.1.2.0を配信した。本アップデートにてテラピースを節約する“抜け道”がなくなり、一部対人戦プレイヤーは落胆を示している。

株式会社ポケモンは2月28日、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』(以下、ポケモンSV)向けに更新データVer.1.2.0を配信した。大量の不具合修正のほか、ボックス操作の不便さの改善が実施されている。一方で、バトルチーム(レンタルチーム)におけるレポートの仕様がひっそりと変更。テラピースを節約する“抜け道”がなくなり、一部対人戦プレイヤーは落胆を示している。


『ポケモンSV』は、『ポケットモンスター』シリーズの最新作。ゲームフリークが開発を手がける。本作ではオープンワールドを舞台に、ほぼ境目なく広がる街や大自然を楽しめる。本作ではテラスタルと呼ばれる新システムが登場。ポケモンの個体ごとに通常のタイプとは別のテラスタイプを備えている。戦闘中にテラスタイプに対応する技を使う際に、テラスタルを発動可能。技を強化できるほか、戦闘中はテラスタルしたポケモンのタイプがテラスタイプに変化する。

今回配信された更新データVer.1.2.0アップデートでは、パッチノートにみられない変更点も存在。「バトルチーム」を公開する際にレポート(セーブ)がおこなわれるようになった。バトルチームとは、自分のパーティをオンライン上で共有する機能。ポケポータルにてバトルチームを編成して公開することで、IDを知っているユーザーは誰でもそのパーティを使用可能となる。

アップデート以前にはバトルチーム公開時にレポートが実施されなかった。そのためインターネット接続時のレポートさえ終えていれば、レポートなしでバトルチームを公開することが可能であった。これにより対人戦用のポケモンのステータス調整などに消費アイテムが必要な場合、それを節約することができていたのだ。アイテムを消費して調整したポケモンを、バトルチームに入れて公開。その後IDを控えてセーブせずにリセットすれば、消費アイテムを使って調整したポケモンを含むパーティを、実質的にアイテムを消費せずに対戦に使用可能であった。


そしてこの“抜け道”が主に利用されていたのが、テラスタイプの変更システムであった。本作ではチャンプルタウンの宝食堂にて、タイプに応じたテラピースを50個消費してポケモンのテラスタイプを変更可能。その際に以前のレポートの仕様を利用すれば、実質的にテラピースを消費せずに対人戦用パーティ内のポケモンのテラスタイプを変更することが可能であった。今回のアップデートにて、こうした“抜け道”的な節約術が利用できなくなったわけだ。

なおテラピースの主な入手手段は、テラレイドバトルとなる。強力なテラスタルポケモンに1~4人のプレイヤーで共闘して挑む、本作のエンドコンテンツのひとつ。一回のテラレイドバトルで入手できるのは、相手のタイプに応じたテラピースが4~6個程度。50個集めるとなると、なかなか骨が折れるわけだ。抜け道を利用できなくなる今後は、テラスタイプ変更には“本来想定されていた苦労”が求められる。


なおこの節約術は『ポケットモンスター ソード・シールド』にも存在。通常ポケモンをキョダイマックス可能にできるダイスープなどを節約することが可能であった。ちなみにダイスープの材料となるダイキノコは、マックスレイドバトルを一定回数おこなうことでマップ上に復活する仕様であった。

『ポケットモンスター ソード・シールド』から存在したバトルチーム(レンタルチーム)による節約術。『ポケモンSV』では今回のアップデートにて、この“抜け道”がふさがれてしまったわけだ。なお、以前までは“抜け道”を使うかぎり、パーティ6体分のテラスタイプ変更に必要なテラピースを確保していれば、それ以上は必要なかった。今後この仕様が原因となり、マルチプレイで正攻法のテラピース集めをおこなうプレイヤーが減少していく可能性もあっただろう。今回のアップデートには、テラピースの主な入手方法となるテラレイドバトルを活性化させる狙いがあるのかもしれない。

『ポケモンSV』はNintendo Switch向けに発売中。



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Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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