和風ホラーゲーム『ウツロマユ(仮題)』プレイ動画公開。郷愁が恐怖へと変わる、絶妙空気感ホラー

NAYUTA STUDIOは2月25日、『ウツロマユ(仮題)』のプレイ動画を公開した。同作は、PC(Steam)向けに2023年内リリース予定。

国内のサークルNAYUTA STUDIOは2月25日、『ウツロマユ(仮題)』のプレイ動画を公開した。同作は、PC(Steam)向けに2023年内リリース予定。動画では、寂れた田舎を歩くシーンや廃墟化した屋敷を探索するシーンなどが確認できる。


『ウツロマユ(仮題)』は、NAYUTA STUDIOが開発中の、和風ホラーゲームである。本作の舞台は、日本の田舎だ。主人公はあるきっかけから、約10年ぶりに母の故郷を訪れていた。しかし日が沈むにつれて、郷愁は恐怖へと移り変わっていく。主人公は、寂れた田舎町で恐怖と相対するのだろう。

本作『ウツロマユ(仮題)』については、NAYUTA STUDIOのUTUTUYA氏のTwitter上にて進捗が公開されてきた。具体的には、2021年9月に仏壇のある和室と、黒電話での通話中のシーンを映した2枚の画像を公開。2021年11月には、着信音に誘われて家の中を歩くシーンの動画が投稿されていた。2月25日に公開されたプレイ動画では、大きく2つのシーンが確認できる。

最初のシーンでは、寂れたバス停や商店の前を歩く様子が映されている。商店の前には、10円硬貨を弾いてゴールを目指すアーケードゲームが存在。レバーを弾く、台を揺らすといった操作で、ミニゲームがプレイできるようだ。動画の後半では、夜の屋敷や廃墟の探索が繰り広げられている。懐中電灯を片手に進む屋内の様子からは、雰囲気が感じられる。つい背後が気になってしまうような、没入感のある恐怖体験に期待したい。またUTUTUYA氏の過去のツイートによると、本作には謎解き要素が存在。謎解きには、物語の裏側を示唆する要素が盛り込まれているそうだ。

本作を開発中のNAYUTA STUDIOは、メンバー2人による国内のサークルである。過去作としては、少女たちの夢を探索する3Dアドベンチャーゲーム『CINERIS SOMNIA』を2018年にリリース。Steamのユーザーレビューでは、記事執筆時点で156件中78%の好評を得てステータス「やや好評」を獲得している。またサークルメンバーのUTUTUYA氏は、旅館や学校など日本をテーマとした3Dモデルを、Unity Asset Storeで販売している。

本作『ウツロマユ(仮題)』の開発状況としては、完成まではまだまだ長いものの、制作の終わりは見えてきているようだ。

『ウツロマユ(仮題)』は、PC(Steam)向けに2023年リリース予定だ。



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Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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