和風狩りゲー『ワイルドハーツ』PC向けパフォーマンス向上パッチ配信開始。今後もパフォーマンス改善への取り組み続く
Electronic Arts/コーエーテクモゲームスは2月22日、『ワイルドハーツ(WILD HEARTS)』PC版に向けて修正パッチを配信した。同パッチにていくつかの不具合が修正され、パフォーマンスが向上しているとのこと。
『ワイルドハーツ』は、コーエーテクモゲームスのスタジオω-Forceが開発するハンティングアクションゲームだ。舞台となるのは、幻想的に表現された中世の日本・あづまの国。この地では自然との融合による独自の進化を遂げた獣たちがその勢力を広げ、今ではほとんどが獣の領域に呑み込まれようとしている。主人公は、あづまの国にかつての暮らしを取り戻すため、古代の技術「からくり」を駆使しながら巨大な獣たちとの戦いに身を投じる。本作は最大3人での協力プレイに対応し、クロスプラットフォームプレイも可能となっている。
本作のPC版に向けて本日2月22日、不具合修正パッチが配信された。パッチノートによると、特定のCPUにて意図しない上限が設定されていた問題が修正。さらに一部サウンドが遅延または再生されないオーディオ面の問題も修正されているという。サウンドが再生されない問題はプレイヤーのCPUに負荷をもたらしていたといい、一連の修正により全体的なパフォーマンスが向上しているとのこと。またセーブ/ロード画面にてセーブデータが破損する可能性のある問題など、ほかの不具合修正や調整も実施されているそうだ。
本作ではサブスクリプションサービスEA Play/EA Play Pro加入者向けに先行プレイが実施。その際PC版プレイヤーからは、フレームレートが不十分であったり、画面がカクつく「スタッタリング」が発生したりといった報告が寄せられた。これを受けてElectronic Artsのフォーラムでは、ユーザーからのフィードバックを募る公式スレッドが開設。あわせてEAのコミュニティマネージャーは海外掲示板Redditにもお知らせを投稿していた。そうした対応を経て今回のパッチが用意されたかたちだ。
今回のパッチ配信に際してもコミュニティマネージャーはRedditにて状況報告。一方で同スレッドでは、パッチ適用後も改善がみられないとの報告もみられ、環境によっては依然としてパフォーマンス面の課題が残されているようだ。担当者はそれぞれの報告に対し、開発チームと共有することを伝えている。
なおコミュニティマネージャーのReddit報告によると、先述のオーディオ面の問題やセーブ/ロード画面での問題については、PS5/Xbox Series X|S向けにも来週を目途に修正が実施されるそうだ。また今後のアップデートでパフォーマンス面の問題をさらに追及し、解決していくとのことだ。
EAとコーエーテクモ(ω-Force)のタッグにより、新たなハンティングアクションゲームとして打ち出された『ワイルドハーツ』。レビュー集積サイトMetacriticではPC版のメタスコアが78、PS5版のメタスコアが79と一定の評価を獲得している。特にからくりを駆使する戦闘システムは先発のハンティングアクションゲームとはひと味違うゲームプレイをもたらしているとされ、好評を集めている。
一方でSteamユーザーレビューでは、本稿執筆時点で約4580件中好評率46%の「賛否両論」ステータス。最適化不足について指摘するレビューが散見される状態だ。PC版のパフォーマンス改善を望む声は多く、開発チームも先行プレイ時点からそうした問題を認識し、対応を進めていた(関連記事)。今後の対応も注目されるところだろう。
『ワイルドハーツ』はPC(Steam/Epic Gamesストア/EA App)/PS5/Xbox Series X|S向けに発売中だ。