デスゲーム系ADV『キミガシネ -多数決デスゲーム-』Steam版早期アクセス配信開始。謎の施設からの脱出を目指す、命がけの議論
パブリッシャーの0UP GAMESは2月21日、『キミガシネ -多数決デスゲーム-』Steam版の早期アクセス配信を開始した。価格は税込1900円で、日本語および英語字幕に対応。フリーゲーム版と同じ最終章前半Bパートまでの内容に加えて、ミニエピソード集が収録。設定資料集も付属している。
『キミガシネ -多数決デスゲーム-』はナンキダイ氏が制作中の、デスゲーム系サスペンスADVである。本作の主人公・千堂院紗良(通称サラ)は、園辺之高等学校に通う女子高生だ。本編の前、彼女はストーカーの気配に悩まされながら、高校生活を送っていた。ある夜、サラが友人のジョーと共に帰宅したところ、何者かに襲われて気を失ってしまう。目を覚ますと、サラたちは謎の施設内に囚われていた。その後、サラは同じように施設へ連れて来られた者たちと遭遇。彼らと共に、命賭けで試験やゲームへの参加を余儀なくされる。凄惨なデスゲームからの生還を目指す、議論と探索が繰り広げられる。
サラはデスゲームに参加しながら、謎めいた施設からの脱出を目指す。施設には、ジョーを含めたほかの参加者や、遊戯室や食堂といった部屋が存在している。サラは脱出の手がかりを求めて、施設内を探索。アイテムを駆使した仕掛けやゲームとも対峙していく。探索パートは、ポイント&クリック型のADVとなっている。画面内をクリックし、気になる箇所の調査やキャラクターとの会話を実施。調査と会話によってアイテムや情報を得ることで、物語が進むわけだ。時間制限付きの脱出パートや、論理パズル風のシーンなど、多数決以外のデスゲームも用意されている。
また本作では、多数決によって脱落者を決めるデスゲームが待ち受けている。デスゲームを含めて、一部のシーンでは議論パートが展開されていく。サラは、「ひきだす」によってほかのキャラクターから会話を引き出したり、「とうろん」によって発言に発言をぶつけたりなど、コマンドを使って議論を誘導。議論の中で投票する相手を見極め、他者の印象を操作することで、生存を目指すのだ。デスゲームの要素としては、役割の書かれたカードが存在している。また、本作では投票によってキャラクターたちの運命が変化。誰を救うかの選択も、プレイヤー次第であるそうだ。
本作を開発しているのは、国内のクリエイターであるナンキダイ氏だ。過去作としては、ニコニコ静画漫画作品「まじめ系クズの日常」を公開。同作が人気となり、少年マガジンRでリメイク版「まじめ系クズの日常」を連載していた。本作『キミガシネ -多数決デスゲーム-』においては、ゲームアツマール(RPGアツマール)にて2017年8月に第1章の前編が公開され、更新がおこなわれてきた。現在は、最終章前編Bパートまでがプレイ可能。ゲームアツマール上のプレイ数は462万回以上に及んでいるほか、漫画版も連載中となっている。
Steam版『キミガシネ -多数決デスゲーム-』ではオリジナル版同様、最終章前編Bパートまでの内容がプレイできる。追加要素としては、ミニエピソードが収録。登場キャラクターの中からカイ/アリス/アンズの過去などが描かれる。ミニエピソードについては、リリース以降も追加予定とされている。また、キミガシネの設定資料集もPDFとして付属している。ゲームフォルダ内に収録されており、ナンキダイ氏自身による描き下ろしイラストや、設定などが掲載されているそうだ。なおSteamのストアページによると、現時点の本作のプレイ時間は15時間程度。本編の続きとなる最終章後編は、完成次第追加予定となっている。
『キミガシネ -多数決デスゲーム-』Steam版は、通常価格税込1900円で早期アクセス配信中。追加要素として、ミニエピソードと設定資料集が付属している。また『キミガシネ ―多数決デスゲーム―』は、ゲームアツマールにてフリーゲームとして公開中だ。