Steam安価・圧倒的好評ADV『インソムニア:頭の中の劇場』2月24日日本語対応へ。眠れない一夜を描くレイトショー

Perfect Day Studioは2月16日、『インソムニア:頭の中の劇場(Insomnia: Theater in the Head)』を2月24日に日本語対応すると発表した。眠れない一夜に奇妙なショーが開かれる、ポイント&クリック型の短編パズルADVである。

デベロッパーのPerfect Day Studioは2月16日、『インソムニア:頭の中の劇場(Insomnia: Theater in the Head)』を2月24日に日本語対応すると発表した。同作はPC(Steam)向けに、通常価格税込291円で配信中となっている。

『インソムニア:頭の中の劇場』は、眠れない一夜に奇妙なショーが開かれる、ポイント&クリック型の短編パズルADVである。本作の舞台は、現代のどこか。ある日、主人公の女性はなかなか眠れずにいた。明日も朝から仕事が待っているのに、ベッドに入ってからしばらく経っても眠気は訪れない。脳裏には、スマートフォンで見たニュースや過去の失敗、ささいな気になることが積もり、秒針の音が次第に大きくなっていく。まったく眠れそうにない中、彼女の脳内に声が響き、ショーが開幕。眠れない一夜の騒がしい劇場が、頭の中で繰り広げられていく。


主人公の脳内に現れた誰かは、頭の中でショーを開き、騒がしいイメージを展開しようとしている。一方、主人公には明日も仕事があり、夜更かしをするわけにはいかない。プレイヤーは、そんな彼女の脳内へポイント&クリック形式で介入。ショーを終わらせたり、ショーに穏やかなオチをつけたり、時には羊を数えたりし、章ごとの画面を進行させる。画面内の反応する箇所をクリックし、ちょっとしたパズルを解くことで、物語を進めていくわけだ。

本作では手書きのイラストによって、眠れない夜の様子が描かれている。眠れない理由は人それぞれであるが、ついつい何かを調べてしまったり、昨日の出来事を思い返したりなど、眠れない経験は多かれ少なかれあるだろう。本作では楽しげなショーと共に、主人公の人生の断片も描写。温かみのあるイラストによって、眠れない夜に脳裏に渦巻く、明日への不安や過去への後悔が描かれている。プレイ時間は1時間程度。大きな物語はないものの、自身との対話を通して、主人公は少しだけ前に進む。。またパズルは遊びやすい難易度になっており、ヒント機能も用意されている。チャプターが変わる度に手を変え品を変え、さまざまなショーやパズルが待ち受けている点も特徴だろう。


本作を手がけているのは、Perfect Day Studioだ。過去作としては、2022年2月に『A Perfect Day』をリリース。同作では、記事執筆時点でSteamのユーザーレビュー1363件中85%の好評を得ている。同作は1999年中国を舞台に、ミニゲームを交えながら群像劇が描かれる内容である。

本作『インソムニア:頭の中の劇場』においては、2022年12月にSteam向けにリリース。Steamのユーザーレビューでは、記事執筆時点で826件中97%の好評を得てステータス「圧倒的に好評」を獲得している。本作はこれまで日本語に対応していなかったが、今回2月24日の日本語対応が発表されたわけだ。なお記事執筆にあたって、本作で一足先に日本語で遊んでみたが、日本語翻訳は自然なものとなっていた。

『インソムニア:頭の中の劇場』は、PC(Steam)向けに通常価格税込291円で配信中。また同作は、2月24日に日本語対応予定だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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