「満点インディーゲームを4本教えて」との呼びかけに珠玉の作品たちが集まる。開発者やメディアの選ぶ満点インディー作品とは

海外メディアGameSpotの編集者を務めるMark Delaney氏は2月12日、ユーザーたちの考える“満点インディーゲーム4本”をTwitter上で募集した。どのようなタイトルが挙げられているのか、スレッドを覗き見てみよう。

海外メディアGameSpotの編集者を務めるMark Delaney氏は2月12日、ユーザーたちの考える“満点インディーゲーム4本”をTwitter上で募集した。どのようなタイトルが挙げられているのか、スレッドを覗き見てみよう。

Delaney氏はTwitterにて、「10点満点で10点」のインディーゲーム4本をユーザーたちから募集。「まずは自分から」として、同氏の考える“満点インディーゲーム4本”を紹介した。Delaney氏が挙げたのは海底施設を舞台にしたホラーゲーム『SOMA』、疾走感が売りのリズムアクション『Sayonara Wild Hearts』、まばたきで進めるアドベンチャーゲーム『Before Your Eyes』、幻想世界が舞台のアドベンチャーゲーム『RiME』の4本だ。いずれもSteamユーザーレビューにて高評価を獲得するタイトル。特徴的なゲームプレイや世界観、ストーリーなどが評価を受けている。

そしてDelaney氏の投稿にはメディア関係者を中心に、リプライや引用リツイートで数多くの“満点インディーゲーム”が寄せられた。ざっくりながら、筆者による集計で特に人気だった作品からご紹介していく。

タイトルがさまざま寄せられた中でもひときわ多くのユーザーが選出していたのは、見下ろしローグライクアクション『Hades』、および高難度メトロイドヴァニア『Hollow Knight』だ。いずれもSteamストアレビューでは20万件以上を集め、「圧倒的に好評」ステータスを獲得する高評価作品である。

『Hades』は2020年のThe Game Awardsにて「Best Indie」部門を受賞。さらにSFおよびファンタジーの優秀作品に贈られる「ヒューゴー賞」をビデオゲームとして初受賞するなど、数々のアワードを獲得した(関連記事)。ゲームプレイとストーリーテリングの両面がファンや業界人から評価されており、心に残る一作となったユーザーも多いのだろう。

『Hollow Knight』は2019年2月時点で売上が280万本を突破したことが伝えられた超人気タイトル。発売から5年を経てもなおSteamの同時接続プレイヤー数が更新され続けるなど、非常に根強い人気を誇っている(関連記事)。なお『Hades』と『Hollow Knight』は、それぞれ続編である『Hades II』および『Hollow Knight: Silksong』が開発中。いずれも新たな展開も注目されている作品だ。

『Hades』
『Hollow Knight』

そのほか多数のユーザーが挙げたタイトルには、アドベンチャーゲームが数多く見られる。宇宙探索ADV『Outer Wilds』、推理ADV『Return of the Obra Dinn』、森林火災監視員ADV『Firewatch』、摩訶不思議屋敷探索ADV『フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと(What Remains of Edith Finch)』など。個性的な物語や演出、アートスタイルなどがユーザーたちに鮮烈な記憶として残っているのだろう。特に『Outer Wilds』については、『Hades』と『Hollow Knight』に迫る高い得票数を得ていた。

そのほかDelaney氏のツイートには開発者も反応。『Her Story』などを手がけたことで知られるSam Barlow氏も4タイトルを回答している。Barlow氏の挙げる“満点インディーゲーム”は、パズルADV『Gorogoa』、ホラー謎解きADV『Year Walk』、一見普通の2Dアクションゲーム『F J O R D S』、検閲テキストゲーム『Blackbar』の4作品。個性的な実写ADVゲームを手がけてきたBarlow氏だけあって、いずれもひと癖のあるゲームとなっている。なお“満点インディーゲーム4選”への反応の中には、前述のBarlow氏の手がけた映画編集実写ADV『IMMORTALITY』を“満点インディーゲーム”として挙げるユーザーも複数見られる。

そしてDelaney氏の投稿には、IGNの公式Twitterアカウントも反応を示した。IGNでは10点満点のレビュースコアが採用されているため、10点満点レビューの専門家ともいえるわけだ。今回の投稿において同アカウントは、「インディーゲームは愛しているけど、満点となると過去数年間でほんのひと握り」と前置き。そんな同アカウントが選んだのは山登り2Dアクション『Celeste』、洞窟探検2Dアクション『Spelunky 2』、多重人格刑事RPG『ディスコ エリジウム(Disco Elysium)』、“誰も死ななくていいやさしいRPG”『Undertale』の4本。高難度ながら病みつきになるゲームプレイの2Dアクション2作品、および特徴的な物語やキャラが脳裏に焼き付く個性派RPG2作品が選出されたかたちだ。

数多くのユーザー、業界人が反応を示したDelaney氏のツイート。リプライや引用リツイートなどには、本稿で挙げたほかにも多種多様なタイトルが寄せられている。まだ見ぬ“満点インディーゲーム”を求めて、Delaney氏の投稿への反応を確認してみるのもいいだろう。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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