『ホグワーツ・レガシー』マルチプレイ化Mod発表。『スカイリム』マルチプレイ化Modの有志開発チームが手がける

『ホグワーツ・レガシー』向けのマルチプレイ化Modが、有志によって制作されていることが明かされた。過去に『The Elder Scrolls V: Skyrim』のマルチプレイ化Modを制作した開発チームが手がけているとのこと。

ホグワーツ・レガシー』向けのマルチプレイ化Modが、有志によって制作されていることが明かされた。過去に『The Elder Scrolls V: Skyrim』(以下、スカイリム)のマルチプレイ化Modを制作した開発チームが手がけているとのこと。海外メディアPC Gamerが伝えている。

『ホグワーツ・レガシー』は人気小説・映画「ハリー・ポッター」シリーズを題材としたゲームだ。プレイヤーは5年生として、魔法魔術学校ホグワーツに入学。世界をめぐる大きなしがらみに巻き込まれていく。プレイヤーは4つの寮のうちひとつに所属し、授業に出たり、課外活動をしたり、ほかの生徒と交流を深めたり。ホグワーツの城内や周辺の探索も可能となっている。

本作はシングルプレイ向けゲームでありオンライン要素は存在しない。そんな本作に向けて、有志制作のマルチプレイMod「HogWarp」が開発されているという。手がけるのはMod開発チームThe Together Team。同チームのYouTubeチャンネルでは、「HogWarp」のテスト版の動画が公開されている。

動画では、2つのゲーム画面が分割で表示されている。注目したいのは、各プレイヤーキャラが同一のゲーム内に存在していると見られる点だ。片方のプレイヤーキャラが動いたとおりに、もう片方のゲーム画面内でもキャラが動いている。動画のバージョンでは戦闘要素などは見られないものの、少なくともほかのプレイヤーと共に校内を移動できる機能があるのだろう。

「HogWarp」を手がけるThe Together Teamは、過去に『スカイリム』のマルチプレイ化Mod「Skyrim Together Reborn」を開発したチームだ。同ModはNexus Mods向けに、2022年7月にリリース。本稿執筆時点で81万回以上のダウンロード数を記録している。

PC Gamerによると、「HogWarp」は現在、The Together Team のYamashi氏が単独で開発中。同氏は「Skyrim Together Reborn」の主要開発者として、2020年まで開発に参加していた人物だ。そのほか「Skyrim Together Reborn」を手がけたチームの2人の開発者も、「HogWarp」の開発に参加するためコードベースの増強に取り組んでいるそうだ。

Yamashi氏いわく、「HogWarp」の焦点は協力とロールプレイにあるとのこと。また同Modの現時点の目標としては、最大8人のマルチプレイに対応させることだという。現時点で「HogWarp」テスト版は、同氏のPatreon会員向けに早期アクセス配信版として提供中。予定どおりに開発が進めば、今月中に試作版(a proof of concept)が一般向けリリースされる見込みもあるという。なお完全な機能が実装されたバージョンのリリースは、少なくとも数か月先になるとのことだ。


なお「HogWarp」にはマルチプレイ向けの独自コンテンツなどを実装する予定はないとのこと。あくまでもオリジナルのゲーム内要素を、マルチプレイにて楽しめるModとなるようだ。一方でYamashi氏は、「HogWarp」の一般向けリリース後に、同Modをオープンソース化すると明かしている。同氏は安定したバージョンのソースコードを共有することで、ほかのユーザーが「HogWarp」向けのコンテンツを開発することも期待しているそうだ。

人気を博す『ホグワーツ・レガシー』に向け、さっそくユーザーによる開発が発表されたマルチプレイ化Mod。今後一般向けリリースやオープンソース化も予定されているとのことなので、続報を楽しみにしておこう。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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