『Dead Space』リメイク、開発者も「夜中にヘッドフォンでプレイできない」。怖すぎるから
『Dead Space』リメイク版は、開発者チームでさえプレイをためらうほどの恐ろしさに仕上がっているようだ。GamesRadar+が報じている。
『Dead Space』は、2008年にリリースされたSFサバイバルホラーゲームだ。主人公のエンジニアであるアイザック・クラークは、通信機器の修理のために宇宙船USG Ishimuraへと向かう。そこでNecromorphたちが引き起こした惨劇を目にしたアイザック・クラークは、自身がもつプラズマカッターなどのツールを武器として駆使しながら生存を試みる。
そして同作のフルリメイク版がEA傘下のMotiveスタジオによって作られ、今月1月28日に発売予定だ。国内コンソール向けの発売は叶わなかったものの、PC版は日本語対応の上で、国内からも利用可能との旨が発表。また、グロテスク表現などについても、PC版は海外版と同じ規制準拠で発売されるという。
リメイク版の開発チームのテクニカルディレクターであるDavid Robillard氏は、Play Magazineのインタビューに応じ、本作のプレイ体験について「ヘッドフォンを着用しての真夜中でのプレイはできない。怖すぎるから」との旨をコメントした。同氏によると、本作の恐怖体験はビジュアル面だけでなく、音や環境、ゲームエフェクトなどにも力が入れられているとのこと。絶望的な四面楚歌の恐怖体験を増長させるための要素が盛り込まれているようだ。
なお開発者でさえプレイをためらうほどの恐怖体験を届ける『Dead Space』リメイク版の恐怖演出の磨き上げには、“没入感(immersion)”という要素も重要だったと、シニアプロデューサーのPhillipe Ducharme氏は語っている。「オリジナル版のセールスポイントとしても取り上げられたのが“没入感”という要素だ」と同氏は語っており、リメイク版の制作にあたっては特に意識した要素だったそうだ。そのためリメイク版のプロジェクトの開始に併せて、同氏はオリジナル版の『Dead Space』を何度もプレイし直したという。オリジナル版が評価された点を分析し、リメイク版へと引き継ぎながら、ホラー演出にも磨き上げがされているようだ。
またDavid氏によると、本リメイク版では「誰もが安全ではなく、ドッキリできるような恐怖体験」を届けるための要素がいくつか追加されているとのこと。オリジナル版を遊んだ人でも新たな体験ができるような追加要素が用意されているという。この点においては、本作の没入感やホラー演出をさらに強化させる要素として、プレイヤーの緊張度合いに応じてランダムなイベント調整がなされる新システム「Intensity Director」が存在しており、こちらも期待がもてそうだ(関連記事)。とはいえ自身が開発したホラーゲームを怖いというのは、ある意味では自画自賛。実際に怖いかどうかはプレイヤー自身で確かめてみるしかないだろう。
『Dead Space』リメイク版はPC(EA App/Steam/Epic Gamesストア)向けに、日本時間2023年1月28日に発売予定。日本国内でのコンソール対応はないものの、海外コンソール版には日本語も実装されるようだ。