凝視探索サバイバルホラー『人形限界』発表、PC向けに2月リリース予定。人形を視界から外してはいけない

国内の個人デベロッパー727NotHoundは1月16日、『人形限界』を発表した。対応プラットフォームはPC。2月のリリースを目指して開発が進められている。価格は、500円を予定。

国内の個人デベロッパー727NotHoundは1月16日、『人形限界』を発表した。対応プラットフォームはPC。2月のリリースを目指して開発が進められている。また価格は、500円を予定しているそうだ。

『人形限界』は、727NotHoundが開発中の短編ホラーゲームだ。今回の発表に伴い、Twitter上で本作の内容が垣間見える動画やタイトルビジュアルが公開。その内では、「サバイバルいのちがけ怪談」とも称されている。本作で主人公は何らかの指示を受け、謎めいた施設内を探索する。試験怪異エリアJefferson3「人形限界」なる場所や、抜け殻人形や生き人形などが登場。「ひらいた村:ひふみの城」といったロケーションも登場が示唆されている。明かされている情報をあわせて考えると、ハンドガンを片手に、不気味な城の中を進むことになるのだろうか。

弊誌が開発者に伺ったところ、本作のゲームプレイのベースは、探索型のサバイバルホラーなのだという。プレイヤーは探索によってアイテムを手に入れながら、入手したリソースをやりくりして施設内を進行。初期の『バイオハザード』シリーズ風の、ゲームプレイが展開されるそうだ。ただし本作には、そうしたサバイバルホラーの中に、「人形」という静かな敵や特殊なルールが持ち込まれている。公開されている動画によれば、プレイヤーは人形を可能な限り視界に入れたまま行動しなければならないほか、だるまを視認する必要もある。一方で、壁を至近距離で見てはいけないのだという。本作では、手に入れた物資をやりくりしながら怪異やルールと対峙する、いのちがけのサバイバルホラーが展開されるのだろう。

本作を開発しているのは、国内の個人ゲーム開発者座間氏だ。727NotHoundは、同氏の名義となる。過去作としては、デッキ構築型サイコホラー『Photogenic Minds : Identity』や、複数人を並行操作して村を閉じるホラーゲーム『国際指定怪異123号 廃村』などをリリース。独自のルールを用いたホラーゲームを制作してきた。なお2022年9月に配信された『Photogenic Minds : Identity』では、Steamのユーザーレビュー58件中93%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得している。

本作においては、前述のように「初期『バイオハザード』のゲーム性を再解釈する」ことが、テーマの一つになっているという。また、海外を中心に人気のネットミーム「リミナルスペース(日常の中の非日常、普段は人が大勢いるのに誰もいない空間)」風の理不尽な場面転換を生かした要素も登場。不可解なルールも含め、ホラー演出にも期待できそうだ。

『人形限界』はPC向けに、2月のリリースを目指して開発中。価格は500円になるという。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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