『ポケモンSV』にて「天気に翻弄されるポケモン」が続々目撃される。雨や風に反応、個性きわだつ生態の作り込み
『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』(以下、ポケモンSV)にて、さまざまなポケモンたちの知られざる生態が発見され、注目を集めている。フィールド上の特定の天候やポケモンウォッシュ時など、さまざまな条件下でポケモンたちの個性が垣間見える作り込みが発見されている。
『ポケモンSV』は、『ポケットモンスター』シリーズの最新作。ゲームフリークが開発を手がける。本作ではオープンワールドとして用意されたパルデア地方を舞台に、ほぼ境目なく広がる街や大自然を楽しめる。フィールド上には、環境にあわせてさまざまなポケモンたちが生息。またフィールドには、昼夜の移り変わりや天候の変化も存在する。
発売から1か月以上経過した本作。やり込みを進めるトレーナーが増えるなか、ウソッキーのとある作り込みが発見され、注目を浴びている。
普段ウソッキーは、フィールド上で木のマネをして佇んでいるポケモンだ。動くことはなく、ひたすら木のマネを貫いている。しかし、前から近づくとマネをしているのがバレたことからか、焦りに焦って駆け出していく。そして今回、ウソッキーは雨が降っても大慌てで走り始めることが発見された。なおウソッキーはいわタイプのポケモンだ。いわタイプということで、みずは弱点。雨を嫌うのもそのためだろう。なお駆けだしていったウソッキーは途中でフェードアウトして、どこかに姿を消してしまう。
同じく雨が降ると意外な生態を確認できるポケモンとしては、スナバァが挙げられる。スナバァは雨が降ると焦って汗をかくようなリアクションをはじめ、しまいには鳴き声とともに溶けて砂浜に消えてしまう。スナバァはじめんタイプであり、こちらもみずが弱点。みずタイプ技で防御がぐーんと上がる通常特性みずがためを有するものの、みずタイプ技を無効化することはできない。ウソッキーもスナバァも、タイプ相性がフィールド上で見られる生態に反映されているわけだ。
また強風の天候時には、ハネッコやプリンの進化系統のポケモンが吹き飛ばされる。何食わぬ顔をしながら急速に飛んでいく姿はシュールで、発売後まもなくユーザーの注目を集めていた。ハネッコ系統については図鑑説明にて風に飛ばされる生態が解説されており、そうした設定が反映されているのだろう。一方で、プリンの進化系統についてはシリーズの図鑑に風に飛ばされるという説明はない。ふうせんポケモンという分類やアニメでの描写にちなんだ生態かもしれない。
またYouTubeの動画投稿者レウン氏によると、一部ポケモンはポケモンウォッシュ時にも特徴的な反応を示すという。ポケモンウォッシュはピクニックにてポケモンたちの体を洗ってあげるシステム。スポンジでこすってシャワーで洗い流す流れとなる。通常、スポンジで擦る際にポケモンたちは気持ちよさそうな反応を示してくれる。しかしウソッキーやベトベターは、スポンジで擦る際に嫌がる仕草を見せる。ほか、イッカネズミやデカヌチャン、ホゲータといったポケモンも、特定の部分を擦ると拒否したり嫌がったり。ポケモンウォッシュ時にも、ポケモンごとの個性が反映されているわけだ。
そのほか進化形を筆頭にした群れで生息するポケモンや、周囲のポケモンに変身した状態で登場するゾロアやメタモンなど、『ポケモンSV』ではポケモンたちのさまざまな生態が反映されている。シリーズの図鑑では語られなかった生態も見られ、フィールドワークやポケモンとのふれあいでは、彼らの新たな一面を発見できるかもしれない。バトルや色違いポケモン探しとは違ったやり込みとして、ポケモンのさらなる生態調査をしてみるのもいいだろう。
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