PC版『Dead Space』は日本から“無規制・日本語対応”にて遊べると販売元スタッフが明かす。ただ、国内コンソール版展開はない様子
『Dead Space』リメイク版は国内コンソール版で発売されないという。Electronic Artsの日本営業部長を務める野口ショーン氏が自身のTwitter上で明かしている。
『Dead Space』は、2008年にリリースされたSFサバイバルホラーゲームだ。主人公は、エンジニアのアイザック・クラーク。通信機器の修理のために宇宙船USG Ishimuraへと向かった彼は、Necromorph(エイリアン)による惨劇を目の当たりにする。本作には一般的な武器はあまり登場せず、プラズマカッターやディスクリッパーなど、アイザックがもつツールキットを駆使したバトルが特徴のひとつ。アップグレードも可能なそうした武器にて、恐ろしいNecromorphに立ち向かうのだ。
同名のリメイク版となる本作は、『Battlefield』シリーズなどでも使用されているゲームエンジンFrostbite Engineを用いて、EAのMotive Studioが開発を担当している。グラフィックや音響が生まれ変わっているだけでなく、スラスターによる無重力遊泳といった要素も追加。Necromorphの損壊描写もパワーアップしているとのこと。さらに「Intensity Director」なるシステムにより、プレイヤーの緊張具合を分析して恐怖演出が生成されるという(関連記事)。
本作PC版はEA App/Steam/Epic Gamesストアのストアページが公開。予約購入も可能となった。一方で公式サイトからはPS5/Xbox Series X|S版向けの予約販売に関する記載がなくなっている。予約販売の案内についても、「PC(EA App/Steam/Epic Gamesストア)でご利用いただけます」と記載されているのみだった。
そして本日、野口氏は自身のTwitterアカウントにて、国内PC版が表現規制なしで販売されると報告。一方で同氏は、ユーザーの質問に返答するかたちで国内コンソール版が発売されないことを示唆している。
野口氏によると本作の海外版同様の表現は「国内コンソール版ではレーティング対応範囲外」とのこと。当初本作は、CEROレーティングを取得した上で発売される予定だったと見られる。現時点では公開中のPS Storeの本作ページには「CERO審査予定」と表示。SteamストアページにもCEROの審査マークが確認できる。しかし表現規制なしで発売するにあたって、CEROによる審査を避ける格好になったのかもしれない。
日本の家庭用ゲーム機向けには、各機関にてレーティング審査を受けて対象年齢などが決定したゲームが発売されている。日本では、パッケージゲームの審査や年齢区分の決定については基本的にCEROに審査を依頼することが必須。一方でダウンロード専用ゲームの販売については、IARC(International Age Rating Coalition)の審査を利用することもできる。IARCは、海外を拠点にするレーティング団体。ダウンロード専用ゲーム・アプリのみを審査対象にしている。
マイクロソフトストアでは、IARCによる「18+」レーティングのゲームも販売が可能。Xbox Series X|S版のストアページによると、本作はIARCでは「18+」レーティングが取得されている。つまり、ダウンロード版となる本作Xbox Series X|S版は発売しても問題ないように見える。しかし、公式サイトや野口氏の発言を見るに、国内コンソールではXbox Series X|S版も発売されない可能性も考えられる。
なお先日には、予約購入が開始されていたSFホラー『The Callisto Protocol』が国内向け発売中止。そちらはコンソール/PC版のいずれも国内発売されることがなかった。『Dead Space』リメイク版は、当初の発表からプラットフォームは狭まるものの、PC版は国内向けに表現規制なしで発売されるようだ。
『Dead Space』リメイク版はPC(EA App/Steam/Epic Gamesストア)向けに、日本時間2023年1月28日に発売予定。なお野口氏は海外コンソール版には日本語も実装されると伝えている。
【UPDATE 2022/12/17 19:33】
海外コンソール版への日本語実装について追記