『グウェント』が来年で新カード追加を終了し、コミュニティ主動にシフトすると発表。“グウェント無限化計画”発動

CD PROJEKT REDは12月5日、『グウェント ウィッチャーカードゲーム』の今後の開発方針を発表した。2023年のロードマップが明かされたほか、2024年からは新カードの追加がおこなわれない旨が告知されている。

CD PROJEKT REDは12月5日、『グウェント ウィッチャーカードゲーム』(以下、グウェント)の今後の開発方針を発表した。2023年のロードマップが明かされたほか、2024年からは新カードの追加がおこなわれない旨が告知されている。


『グウェント』は、『ウィッチャー3 ワイルドハント』のミニゲームとして好評を博した「グウェント」をスタンドアロン化した、基本プレイ無料のオンライン対戦型カードゲーム。2017年5月にベータテストが開始され、2018年10月にゲームデザインやルールの大幅なリニューアルとともにPC版の正式リリースを迎えた。

このたびCD PROJEKT REDは本作の2023年のロードマップを発表。同年内に3回の新規カード追加が計画されており、追加されるカードの数は70枚以上となる見込み。内訳としては、4月に24カード、7月に36カード、9月に12カードが追加される予定だ。ほか、毎月のアップデートは継続され、各種リワークやバランス調整がおこなわれるとのこと。


そして2024年以降は新カードの追加予定がない旨も明かされた。2023年内のカード追加によって、カードプールが「コンプリート」されるためだという。同年はバランス調整にも平行して取り組み、年末には全カードが良好な状態にある環境にしたいとの方針が伝えられている。なお新カードの追加がなくなってもサービスは停止せず、ゲームは継続されるとのことだ。

さらにユーザーコミュニティに対して、グウェント内でバランス変更をおこなうことができるツールが提供されるという。同ツールは、利用の難しい外部システムやUnityなどを経由するツールとはならないそうだ。一方で機能は限定されており、リワークや新しいアビリティの開発など、本格的機能はサポートされないとのこと。あくまでユーザーコミュニティによる、バランス調整を可能にするツールとなる見込みだ。

今後の『グウェント』はゲームプレイだけでなく、どういった方向にバランス調整をしていくのか、どのカードに強化・弱体化を実施すべきかを決めるという形でも楽しめるとされている。コミュニティのユーザーそれぞれが、いずれ本作の方針に関わっていくということだろう。こうした結論に至った理由として、コミュニティ主導によるModなどの多彩なコンテンツ制作が一因になっているとのこと。バランス調整についての意見は特にコアプレイヤーから寄せられていることから、今後の最新環境をより良い形で提供できる見込みだと説明されている。


コミュニティにバランス調整を委ねるとする『グウェント』の今後の方針発表。サービスは継続するものの、2023年を節目に開発者からコミュニティにバトンが渡されるかたちだ。なお開発チームの体制については大きな変更はなく、2022年時点と同様のリソースを保ちながら、今後もゲームの開発・改良が続けられていくとのこと。また今回の告知は別れではなく、サポートおよびユーザーとのコミュニケーションも継続されるとのことだ。開発チームは今後も『グウェント』が機能し続け、無限に保たれるように維持するとの方針を改めて強調。コミュニティ主動を推進する本計画を「Gwentinfinity」計画と呼称していくと伝えた。

発表の最後には5年以上本作を支え続けてきたユーザーたちへの感謝が綴られている。また今回の2024年以降の方針発表は、運営の透明性のための告知でもあるという。先述のとおり2023年には新規カードの追加も予定されており、来年は『グウェント』にとって盛りだくさんの1年になるとのことだ。

『グウェント』はPC(GOG.com)およびiOS/Android向けに基本プレイ無料で配信中だ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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