オープンワールドARPG『Lost Soul Aside』PS4/PS5向けに正式発表。『FF15』の影響受けるスタイリッシュアクション
ソニー・インタラクティブエンタテインメントは12月6日、Ultizero Gamesが手がけるアクションRPG『Lost Soul Aside』の最新トレイラーを公開した。SIEは先月11月、中国で開催したイベントにて本作の販売を担当することを発表。今回、PS4/PS5向け新作としてグローバルに正式発表したかたちだ。
『Lost Soul Aside』は、オープンワールドのファンタジー世界を舞台にするアクションRPGだ。本作の世界は、10年前に終結した戦争によって荒廃した状態にあり、さらに未知のモンスターが出現。そして主人公のKazerは、とあるモンスターと出会ったことで、謎のクリスタルを求めて共に冒険することになる。
本作は、もともと『FINAL FANTASY XV』から影響を受けて制作が開始されたことが公言されており、主人公Kazerのデザインやスタイリッシュなビジュアルからもそうした影響がうかがえる。一方で、ゲームプレイはよりアクション色が強いものになるようで、今回公開されたトレイラーでもその一端が垣間見える。さまざまな敵と激しいバトルを繰り広げているほか、広大なフィールドでのプラットフォームアクションも確認できる。Kazerは黒いキャラクターを連れており、これが共に旅をしているモンスターだろうか。
本作は、中国のインディー開発者Bing Yang氏の個人プロジェクトとしてスタートし、2016年に披露されたトレイラーが大きな注目を集めることとなった(関連記事)。その後、SIEが中国にて発足させたインディー開発者支援プログラムChina Hero Projectのサポートを受けることが決定し、Yang氏はUltizero Gamesを設立して本作の開発を続けている。
今回SIEが販売元を務めることが決定し、本作はより本格的な支援を受けることになる。SIEは先述したイベントにて、China Hero Projectを通じた開発者へのサポートおよび投資の拡充を打ち出しており、直接販売を担当するのはその一環というわけだ。また、同プログラムに選出された開発者には、PlayStation Studiosからの開発サポートも提供されるという(Reuters)。
近年中国では高品質なインディーゲームが数多く生み出されており、SIEとしてはそうした作品を自らのプラットフォームに招き入れたいという狙いがあるのだろう。ライバルであるマイクロソフトが、中国にて同様の活動を展開していることも背景にあるかもしれない。逆に中国の開発者の側にとっては、世界に向けて作品を届けるにあたってのサポートが充実してきたといえそうだ。また、SIEが販売に乗り出すとなると、今後日本でも発売される作品が増えていくことが期待される。
『Lost Soul Aside』は、PS4/PS5向けに開発中だ。発売時期は未定。