ブラウザ泡シミュレーション『Bubbles』のふわふわ感が凄い。国内開発者の技術力

国内開発者のさはら氏は11月8日、シャボン玉シミュレーション『Bubbles』を公開した。ブラウザ上で無料でプレイ可能だ。シンプルながらこだわり抜いた挙動の作品となっている。

国内開発者のさはら氏は11月8日、シャボン玉シミュレーション『Bubbles』を公開した。ブラウザ上で無料でプレイ可能だ。シンプルながらこだわり抜いた挙動の作品となっている。

『Bubbles』は、ブラウザ上にてシャボン玉を作ったり、触ったりして遊べるシミュレーションだ。本作ページを開いてみると、画面には「送風ファン」「シャボン玉の輪」「針」と3種の道具が出現。ファンの向きを調節して輪に風を通すと、どんどんシャボン玉が発生し、寄り集まっていく。しかし儚いシャボン玉は、針に接触したり多く集まり過ぎると弾けて消えていく。ほかに機能はなく、ひたすらシャボン玉を作り、触ったり眺めたりするシンプルな内容となっている。


そして本作は、シンプルながら作り込みと技術を感じさせる体験にもなっている。まず、シャボン玉ひとつひとつの挙動が緻密に描写されている。シャボン玉のぷるぷるとした質感や、合体や消滅を繰り返す気まぐれな様子がしっかりとブラウザ上で再現されている。また、ファンで風を送ればシャボン玉がふわふわと形を変え、宙を舞う。説得力のある物理演算までもが実装されているわけである。こうした挙動により、ただ触っているだけでも飽きない仕上がりだ。こうした実装は、海外の技術系ユーザーが集まるフォーラムなどでも話題になっている様子が見られる。


本作を開発するのは、国内の個人開発者さはら(saharan)氏だ。同氏は東京大学大学院にて学ぶ傍ら、多くの作品を制作している。同氏個人サイトの作品ページでは、ブラウザ上で動作する流体シミュレーションなどが公開中。また、ワイヤーアクションゲーム『Wild Runner』やボクセル箱庭ゲーム『SandVox Simulator』など、技術力が光る作品もブラウザ上でプレイ可能だ。なお、さはら氏は「VRChat」向けのワールド制作のほか、競技プログラミングなどでも高い成果を残している。そうした技術力が、作品に反映されているのだろう。

Bubbles』は、さはら氏の個人サイトoimo.ioにて公開中。ブラウザでプレイでき、筆者はWindows版およびAndroid版のGoogle Chromeにて動作を確認している。



※ The English version of this article is available here

Sayoko Narita
Sayoko Narita

貪欲な雑食ゲーマーです。物語性の強いゲームを与えると喜びますが、シューターとハクスラも反復横とびしています。

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