『オーバーウォッチ2』ついに配信開始も、DDoS攻撃に晒される。サーバー強化むなしく悪意の餌食に
Blizzard Entertainmentは10月5日、『オーバーウォッチ2』を配信開始した。対応プラットフォームはPC/PlayStation 4/PlayStation 5/Xbox One/Xbox Series X|S/Nintendo Switchで、基本プレイ無料にて提供中。ついに配信開始された本作では、早くもDDoS攻撃によるサーバー障害が発生しているようだ。
『オーバーウォッチ2』はBlizzard Entertainmentが手がけるオンライン対戦FPSゲーム。基本プレイ無料タイトルとしてリリースされている。前作である『オーバーウォッチ』からの主な変更点として、対戦人数は6対6から5対5(1タンク、2ダメージ、2サポート)となる。まずはPvPコンテンツを軸に配信開始されており、PvPと並んで本作の柱になるという本格的なPvEモードは2023年以降に実装予定だ。
満を持して配信開始となった『オーバーウォッチ2』だが、その船出は困難を伴うものになっているようだ。国内向け、および海外向けの本作公式アカウントは一部プレイヤーのプレイ中のサーバー切断について不具合を確認していると発表。ユーザーからもサーバーエラーや数万人単位のログイン待ちが発生しているなどの報告が上がっている。
そうした状況を受けBlizzard Entertainmentの社長を務めるMike Ybarra氏は、本作のサーバーの問題解決に向けて運営チームが取り組み中であることを表明。続くツイートでサーバーに大規模なDDoS攻撃が発生していることを明かした。現在チームにより、DDoS攻撃による負荷の緩和などに向けた懸命な対処がおこなわれているとのことである。
DDoS攻撃とは、Distributed Denial of Service attackの略で、インターネットに接続した多数のホストを利用して、特定のネットワークやWebサービスを、 意図的に利用できないようにする攻撃行為(JPNIC)。要するに、嫌がらせのネットワーク攻撃となる。現在運営中のほかの人気タイトルにおいても、DDoS攻撃によってサーバーの不具合を引き起こされる問題は時おり見られる。人気タイトルの新作となる『オーバーウォッチ2』では、配信開始当日から早々にDDoS攻撃が実行されてしまったかたちだろう。
ついに配信開始となった『オーバーウォッチ2』。ローンチに向けてサーバーの強化も実施されていたものの、その船出は悪意あるネットワーク攻撃によって妨害を受けたようだ。運営チームは目下対応中とのことで、サーバーの完全復旧を待ちたい。