Nintendo Switch向け“時計アプリ”にまさかの新顔。『時計メーカー』発売で時計戦国時代突入
デベロッパーのkids roomが、『時計メーカー:ぼくのとけい – ver.デジタル(タイマー付き)』なる作品をNintendo Switch向けに配信するようだ。ニンテンドーeショップにて予約受付が開始されており、10月6日配信予定。
『時計メーカー:ぼくのとけい – ver.デジタル(タイマー付き)』は、オリジナルのデジタル時計を作れるアプリだ。タッチペンや指を使って0から9までの数字を描くと、その数字イラストを使ったデジタル時計が完成し、Nintendo Switch上で利用できる。また曜日表示や背景などについても、ユーザーが描いたものを使用できるという。
数字などは、専用のエディタ画面にて描く。色はカラーピッカーにて自由に決めることができ、線の太さや不透明度も調整可能。ツールアイコンからは、失敗した箇所を消しゴムで消したり、以前描いたものの色をコピーしたりなどできることもうかがえる。数字を描くとはいっても、「規定のサイズ内に描いた絵が、対応する数字として表示される」という仕様であるようだ。そのため、時計として機能的なデザインだけでなく、奇抜なアイデアを表現することもできそうだ。
公開されている作例では、シンプルに数字を描いたものや、イラストと数字を組み合わせたもの、あるいは7セグメント表示を模して描かれたものなどがある。また、罫線や穴を描いたルーズリーフ風背景を使用した時計もみられる。ストアの説明によると、本作は「単身赴任なパパ」や「絵師さん(自称含む)」などにオススメのアプリであり、「恋人やお子さんに描いてもらうと、ちょっとほっこりします☆」とのこと。
また、本作にはタイマー機能も搭載されている。こちらで使用する数字も自由に描けるのかどうかは不明ながら、あると便利な機能だろう。ストア説明では「カップ麺のお供に」とされている。
Nintendo Switch向けの時計アプリというと、RedDeerGamesが手がけた『AAAクロック』が思い出される。Nintendo Switchには標準で時計機能が搭載されているなか、あえて単体の時計アプリとして配信され注目を集めた作品だ。画面いっぱいに時間が表示されるそのデザインはシンプルながら、配色はユーザーが選択可能。また、別のデジタル・アナログ時計デザインへと変更できるDLCも多数配信。同梱DLCの組み合わせを変えて「デラックス版」「究極版」「拡張版」「プレミアムエディション」も発売されるなどやりたい放題の、Nintendo Switch時計シーンにおける先駆け的存在である。
『時計メーカー:ぼくのとけい – ver.デジタル(タイマー付き)』が、同作に影響を受けて開発されたのかどうかは不明。しかし時計アプリ先駆者の存在が、あえてNintendo Switchを時計にしたいユーザーが、それなりにいると知るきっかけにはなった可能性はある。そして『AAAクロック』にとっては、Nintendo Switch向け時計アプリ市場における強力なライバルが現れた格好となった。
『時計メーカー:ぼくのとけい – ver.デジタル(タイマー付き)』は、Nintendo Switch向けに10月6日配信予定。現在16%オフの100円にて予約受付中である。
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