『ニーア オートマタ』PC版に、例の“謎の扉”を追加するModが配布開始。教会へと続く追加エリアを導入

Mod制作者のDevolasRevenge氏は9月7日、PC版『ニーア オートマタ』向けのMod「The NieR Automata Church」をNexus Modsにて配布した。このModは、以前プレイ映像が突然Redditに投稿され、公式の隠し要素か否かと議論を巻き起こしたものだ。

上述のプレイ映像は、今年6月から7月にかけてsadfutagoを名乗るRedditユーザーが投稿。その映像は、『ニーア オートマタ』の「複製された街」とみられるマップにて、何もない壁にインタラクトして隠された扉を開き、建物の内部へと入っていくというものだった。これまでそのような扉は確認されていなかったことから、本作の隠し要素が発見されたのではないかと話題に。一方で、誰も再現する方法を見つけられず、フェイク映像の可能性も指摘されていた。

この映像が大きな注目を集めるなか、本作のプロデューサーを務めた齊藤陽介氏は、映像を引用しながら「Eternal mystery…（永遠の謎…）」とコメント（上のツイート）。また、ファンからこの件について問われたディレクターのヨコオタロウ氏は、「製品についての質問には答えられない」と記した自身のTwitterプロフィールを示すにとどめた。開発者らが反応しながら、否定も肯定もしないという状況から、問題の映像への謎は深まっていった。

そして7月29日、Twitchでの配信を通じてネタバラシが実施された。sadfutagoの背後にいたのは、今回Modを配布したDevolasRevenge氏と、Woeful_Wolf氏、RaiderB氏という3人のMod制作者だった。つまり、公式の隠し要素ではなく、Modによる映像だったことが判明したのだ。3人は、本作からカットされたコンテンツをイメージして、数年をかけて制作したと説明。当初は、コミュニティに2〜3日程度楽しんでもらうことを意図して映像を投稿したものの、想定していた以上に話が大きくなっていったと振り返っている（関連記事）。そして当時、このModを一般に公開する考えが示され、今回そのとおり配布が開始された。

配布開始されたMod「The NieR Automata Church」を、早速プレイしているユーザーがいるようだ。Modの導入によって、例の何もない壁に近づくとインタラクト可能に。隠された扉を開いて建物内部に入ると、すぐ長い縦穴が存在し、降りた先にはねじれた回廊が続く。そしてさらに進むと、教会のような場所にたどり着く。

教会に入ると短いカットシーンが流れ、またハッキング要素やバトルも展開。追加されたエリアを歩けるだけではなく、ダイアログを含むゲームプレイ要素も用意され、クオリティの高さが伺える。そして教会でのバトルを終えた後には、さらなるエリアに進むことになる。本Modは、本作の世界観を損なわないマップの作り込みも見所だろう。当初多くのファンが、公式の隠し要素ではないかと感じたのも無理もない仕上がりである。

PC版『ニーア オートマタ』向けのMod「The NieR Automata Church」は、Nexus Modsにて配布中だ。