サイコロジカルホラー『The Fridge is Red』Steamにて9月27日配信へ、日本語字幕対応。赤い冷蔵庫との対峙を含む、雰囲気ホラーアンソロジー

tinybuildは8月18日、『The Fridge is Red』を9月27日に発売すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、日本語表示・字幕に対応する。『The Fridge is Red』は、レトロ風グラフィックのサイコロジカルホラーを数本収録したアンソロジー作品だ。

tinybuildは8月18日、『The Fridge is Red』を9月27日に発売すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、Steamストアページ表記によれば日本語表示・字幕に対応。Steamのストアページでは、日本語対応含むデモ版が配信中だ。なお本作は、『DO NOT TAKE YOUR EYES AWAY FROM THE RED FRIDGE』としてアナウンスされていた作品である。

『The Fridge is Red』は、レトロ風グラフィックのサイコロジカルホラーを数本収録したアンソロジー作品だ。収録エピソードの一つ「Fidgeted Sherri」では、ゲームを開始するとプレイヤーの前には奇妙な赤い冷蔵庫が鎮座している。足元には大量のメモが散乱。メモには「目を背けると殺される気がする」「神に誓って、それは別の場所に立っていた」など、正気とは思えない内容が記されている。しかし、視界の隅に映る赤い冷蔵庫からは、たしかにただならぬ気配が漂う。主人公はどうやら、娘と離れ離れになったフランクなる人物のようだ。プレイヤーは、娘を取り戻せるかもしれないと考え、数日間赤い冷蔵庫を眺め続けたフランクとなり、恐怖と眠気に対峙。メモを読んだり、周囲を見回りしたりすることで、奇妙な状態からの脱出を目指す。得体の知れない赤い冷蔵庫と対決する、緊張感と恐怖が展開されている。


現在Steamのストアページで公開されているデモ版には、上記のエピソードに加えてもう1本、エレベーターがメインの「For Daddy to work」も収録されている。「For Daddy to work」の主人公は、仕事を終え家族の元へ帰ろうとしていた。しかし、ビルの1階へ降りようとエレベーターに乗り込んだところ、なにやら様子がおかしい。不気味なエレベーターに乗ってしまった主人公は、エレベーターを稼働させるため、血まみれの空間をさまようことになる。なおデモ版は日本語字幕に対応。筆者がプレイした限りでは、1時間半ほどで2エピソードがクリアできた。

本作『The Fridge is Red』では、上記の2エピソードのような、雰囲気重視のホラー体験がほかにも待ち受けているようだ。グラフィック面では、初代PlayStation風の粗い表現で、不気味さを強調。要素としては、たとえば目的に失敗するとキャラクターが冷蔵庫に食べられてしまうなど、暴力的なシーンも含まれている。


本作を開発しているのは、個人開発者CO5MONAUT氏による5WORD Teamだ。過去作としては、2019年に『Death Crown』をリリース。Steamのユーザーレビューでは、347件中89%の好評を得てステータス「非常に好評」となっている。『The Fridge is Red』のベースとなったのは、itch.ioで無料配信中の作品『DO NOT TAKE YOUR EYES AWAY FROM THE RED FRIDGE』だ。CO5MONAUT氏は同作を「2020 EPIC MEGAJAM」向けに開発。自身で非常に気に入ったため、本格的なショートゲームコレクションに拡張されることとなったという。なお『DO NOT TAKE YOUR EYES AWAY FROM THE RED FRIDGE』の開発においては、SCPや「トワイライトゾーン」からインスパイアされていたそうだ。

『The Fridge is Red』は日本語に対応し、PC(Steam)向けに9月27日リリース予定だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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