オープンワールド狩猟ゲーム『Way of the Hunter』好調スタートも賛否両論模様。開発元はさっそく修正の姿勢示す
パブリッシャーTHQ Nordicは『Way of the Hunter ウェイ オブ ザ ハンター』(以下『Way of the Hunter』)を8月17日にリリースした。プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア/GOG.com)/PS5/Xbox Series X|S。さっそく人気の様相を見せる一方で、パフォーマンス面などで賛否両論を呼んでおり、開発元は修正を表明している。
『Way of the Hunter』は新米ハンターとして、大自然の中で狩猟をおこなうオープンワールドゲームだ。55平方マイル(約140平方km)という広大なフィールドと、没入感の高いリアルな狩猟体験が特徴となる。没入感を高める1つとして、実在銃器メーカーとのパートナーシップを締結し、リアルな狩猟道具をゲーム内に登場させている(関連記事)。
SteamDBによれば、本作の同時接続者数のピークは発売日の8月17日に9880を記録しており、新規IPとしては上々の人数を叩き出している。ストアページのユーザーレビューでは、背景などのグラフィックの綺麗さが評価されている。先述した没入感を高める試みが成功しているということだろう。ほかにもリアルさを追求した狩猟要素やストーリーなどが評価されているようだ。
上々のスタートを切る一方で細かい部分をはじめとして、いくつかの不満も寄せられているようだ。レビューで特に言及されているのは、FOV(視野角)が固定されていることとキーバインドが変更できないこと。そして、難易度の高さだ。
難易度に関しては、同じリアル志向のハンティングゲームである『theHunter: Call of the Wild』と比較されて語られていることが多い本作。『Way of the Hunter』は『theHunter: Call of the Wild』と比べ、動物を追跡するための痕跡の見つけづらさから、難易度が高いとされている。一方、これをリアルと感じて楽しむプレイヤーもいるものの、不評として寄せられている。
こういったプレイヤーの声に迅速に反応した開発元のNine Rocks Gamesは8月18日、アップデートを準備していることを発表。アップデート日程はまだ決定していないが、FOVスライダーの実装、キーバインド変更の実装、さらにウルトラワイドへの対応、さらに不具合修正が予定されているという。修正される不具合の中には「血痕が消えて追跡が困難になる」ことが含まれているようだ。これによって難易度の高さの原因の1つとされていた、痕跡の見つけづらさも解決する可能性があるかもしれない。
さらにTHQ Nordicは、不具合の報告やゲームについての要望も受け付けている。ゲームの人気がどのように転じていくかは、今後のアップデート対応に懸かっているだろう。リアルなハンティングゲームの選択肢はあまり多くないだけに、同作の今後のアップデートに期待したい。
『Way of the Hunter』はPC(Steam/Epic Gamesストア/GOG.com)/PS5/Xbox Series X|S向けに発売中。PS5においてはパッケージ版が9月8日に発売が予定されている。