『マリオカート8 デラックス』最新アプデでココナッツモールに凶悪な変化発生。しかし、ユーザーからは喜びの声
任天堂は本日8月5日、『マリオカート8 デラックス』に向けてコース追加パス第2弾を配信開始した。あわせて配信されたアップデート2.1.0における、ココナッツモールのとある変更がユーザーの注目を集めているようだ。
ココナッツモールは『マリオカートWii』において登場したコース。生えた南国のショッピングモールをモチーフにしている。コース内にはヤシの木や噴水、ジャンプ台などが存在。そのほか、エスカレーターやブティックといったショッピングモールならではの要素も見られる。
そして、シリーズ最新作である『マリオカート8 デラックス』においては、コース追加パス第1弾の配信によって、ココナッツモールが実装された。コースはさらに鮮やかな色味のグラフィックとなってリメイク。エスカレーターの上昇・下降も分かりやすくなった。終盤に存在した“車”についても変化。より走りやすいコースに調整された。
しかし、アップデート2.1.0においては、この車が凶悪な変貌を遂げることとなった。米国向け任天堂公式Twitterアカウントはアップデート後の車の様子を収めた動画を投稿している。
動画はヘイホーの乗る車の手前からスタート。前方には今までどおり、ヘイホーの乗る赤いオープンカーが鎮座している。デモンストレーションの犠牲となったのはピーチ姫だ。プレイヤーはピーチ姫のカートに赤い甲羅を当てたのち、ちょうどいい位置にスタンバイ。ふたたび走り始めたピーチ姫がヘイホーの左を走り抜けようとした次の瞬間。今まで静止していたヘイホーの車が突然発進し、鋭いスピンを見せた。これにぶつかったピーチ姫はふたたびクラッシュ。なお、高みの見物をしていたプレイヤーのカートは最後にパックンフラワーの猛攻を受けてクラッシュしている。
このような調整がなされた背景としては、過去作におけるココナッツモールの仕様が関係している。『マリオカート Wii』においてもコース終盤には赤いオープンカーが存在。満面の笑みを浮かべたMiiの運転する車が、なぜか道路を横切るように往復しつづけていた。そして、これにぶつかるとこちらはクラッシュし、大きなタイムロスとなった。『マリオカート7』でもココナッツモールはリメイクされて登場。Miiの車は3台から2台へと減少したものの、健在であった。
一方、『マリオカート8 デラックス』においては、車の運転手はMiiからヘイホーに交代。さらに、今まで道を往復していた車は、完全に停止してしまった。それに加えて、接触時のクラッシュ判定まで削除。これまでプレイヤーを苦しめてきた車は、比較的無害なコース内の飾りへと変化したわけだ。しかしながら、こうした走りやすくなるコース調整を快く思わない人も存在した。オリジナルコースに思い入れのあるユーザーにとって、お邪魔要素であった理不尽な車は、いつしかココナッツモールの持ち味として認識されていたようだ。
今回の暴走ヘイホーオープンカーは、そうしたユーザーからのフィードバックを受けた調整と思われる。今までの『マリオカート8 デラックス』版ココナッツモールが物足りなかったユーザーも、これからは最後まで気を抜けないコースとして楽しめるはずだ。なお、タイムアタックにおいてはアップデート前と同じく、ヘイホーの車は大人しく停止している。
『マリオカート8 デラックス』はNintendo Switch向けに発売中。本日8月5日よりコース追加パス第2弾が配信されている。『マリオカート8 デラックス』本編を所持していれば、コース追加パス(税込2500円)を購入することでプレイ可能。あるいは「Nintendo Switch Online + 追加パック」に加入していれば、加入期間中に遊ぶことが可能となっている。