VRヘッドセット「Meta Quest 2」が値上げへ。8月より本体およびアクセサリーが高くなる
Meta(旧Facebook社)は7月26日、VRヘッドセット「Meta Quest 2(旧Oculus Quest 2)」の価格改定を発表した。8月より同ヘッドセットの128GB/256GB の両モデルともに値上げとなる。
「Meta Quest 2(以下、Quest 2)」は2019年に発売された「Oculus Quest」の後継機種。PCを必要とせずスタンドアローンで利用できるオールインワン型VRヘッドセットだ。ストレージ容量の違いで、128GB/256GBの2つのモデルが存在。Linkケーブルなどを利用することでPC向けのVRコンテンツも楽しめる。製品にはVRヘッドセットとTouchコントローラー2個のほか、充電ケーブルなどが同梱する。
そして今回、Quest 2の128GB/256GBの両モデルともに価格改定されることが発表された。128GB版は3万7180円→5万9400円。256GB版は4万9280円→7万4400円に値上げとなる(いずれも税込)。あわせて、Eliteストラップや携帯用ケースといったQuest 2のアクセサリーの価格も改定されるとのこと。
また価格改定に伴い、Quest 2新規購入者は期間限定でVRリズムゲーム『Beat Saber』を追加料金なしでダウンロード可能となる。対象となるのは2022年8月1日から12月31日までのMeta Quest 2の新規購入者。『Beat Saber』を有効にしたことがないアカウントを使用して2023年1月31日までにQuest 2を有効にすると、その日から14日間、『Beat Saber』を追加料金不要でダウンロード可能とのことだ。なお、『Beat Saber』はMeta Quest Storeでは2990円で配信されているタイトルだ。
値上げの背景には、Meta製品の製造・出荷コストの上昇があるようだ。世界的な半導体不足や国際情勢による影響とも考えられる。アメリカでの値上げは100ドルであり、日本では2万円以上値上げされていることを踏まえると、円安の影響もありそうである。なお、Quest 2の価格を調整することで、Metaは次世代デバイスの研究・開発への投資をさらに進めていくとのことだ。また、Metaの今後のロードマップについても言及されている。まずはハイエンドのヘッドセット、Project Cambriaが年内にローンチ予定。その後は、新世代のMeta Questをリリースする計画があるとのこと。
Metaからはメタバース「Horizon Worlds」がアメリカとカナダで先行して展開中。Quest 2などのVRヘッドセットが必要となるサービスだ。同サービスの国内展開が待たれるなか、今回値上げが発表されたかたちとなる。「Meta Quest 2」および周辺機器・アクセサリーが欲しいという方は、7月中に決断した方がよいだろう。