『フォートナイト』人気プロ選手が所属団体FaZe Clanと契約解除へ。差別語使用により
eスポーツ団体FaZe Clanは7月4日、同団体に所属する『フォートナイト』プロプレイヤーのCentedことEvan Barron氏と契約解除したことを明らかにした。理由は同選手が「ヘイトスピーチをおこなったため」とされている。PC Gamerなどが伝えている。
FaZe Clanは、『Counter-Strike: Global Offensive』をはじめ、『Call of Duty』シリーズや『PUBG: BATTLEGROUNDS』『フォートナイト』などに取り組むプロチームを擁するeスポーツ団体。そしてBarron氏は、『フォートナイト』プロプレイヤーとして2021年よりFaZe Clanに所属。Twitchでのストリーミングでも人気を集める人物だ。
FaZe Clanの発表ツイートによれば、同団体はBarron氏と恒久的に契約解除したという。理由はヘイトスピーチの使用。同ツイートのなかでFaze Clanは、差別的な言葉の使用を許さない旨を強調している。
Barron氏の契約解除の理由になったと見られるのが、先日よりTwitterなどSNS上で拡散していた動画だ。同動画は、『フォートナイト』プロプレイヤーであるHellfire氏のTwitchゲームプレイ実況を収めた内容だ。Hellfire氏は実況中、Discordでのボイスチャットも放送に乗せていたようである。そのボイスチャットに参加したメンバーが、いきなり「よう、どうしたニガー」と黒人に対する差別語を発言。Twitch視聴者たちも、その言葉をはっきり耳にすることになったのだ。その発言の主が、Barron氏だったわけだ。PC Gamerによれば、この動画は昨年に録画されたものであり、今年7月3日頃よりTwitter上で拡散。コミュニティにて物議を醸していたようだ。そして翌日には、FaZe Clanによる処断が下ったわけである。
こうした処罰を受けBarron氏は、Twitter連携テキストサービスTwitLongerにて謝罪文を投稿している。同氏は上述の発言について「あのような言葉を用いるべきではなかった」とコメント。己の軽はずみな行動を恥じるとの旨を伝えている。また同氏は、近年の自身のSNS上での振る舞いなどについても触れ、怒りにまかせてメッセージを投じるなど不適切な行動があったと振り返っている。なお、同氏の今後の動向については明かされていない。