『ファイナルファンタジーVII リメイク』の“タイトル画面にサプライズ演出がある”との誤情報が駆け巡る。真相は子供による暴挙か、それとも

スクウェア・エニックスは6月17日、『 ファイナルファンタジーVII 』関連作にまつわる複数の発表をした。新たなリメイクおよびリマスター作品の登場にファンの期待が高まっているなか、とあるユーザーが「『FF7 リメイク』のタイトル画面が変化した」とする動画を投稿し、コミュニティが騒然としたようだ。

スクウェア・エニックスは6月17日、『 ファイナルファンタジーVII 』関連作にまつわる複数の発表をした。新たなリメイクおよびリマスター作品の登場にファンの期待が高まっているなか、とあるユーザーが「『FF7 リメイク』のタイトル画面が変化した」とする動画を投稿し、コミュニティが騒然としたようだ。

スクウェアエニックスは先日、『ファイナルファンタジーVII リバース(FF7リバース)』の来冬発売や、『クライシス コア -ファイナルファンタジーVII-リユニオン(CCFF7R)』の今冬発売を発表。『ファイナルファンタジーVII エバークライシス』もアナウンスされた。

『FF7 リバース』は、『FF7』リメイクシリーズの2作目となるタイトル。2020年発売の『FF7 リメイク』の続きが描かれる。また、『CCFF7R』は、『クライシス コア FF7』の現代向けリマスター作品だ。オリジナル版では『FF7』の前日譚となる物語が描かれた。同作はグラフィックのHD化だけでなく、すべての3Dモデルを一新。フルボイスへ対応やゲームプレイの現代向け最適化など、さまざまな点でグレードアップ。一連の作品展開に、ファンのボルテージは高まっているのだ。

そうしたなかで、ファンの盛り上がりを加熱させるようなツイートが投稿された。本作のタイトル画面の“変化”を発見したというユーザーが、その様子を動画に収めてツイートしたのだ。投稿者は、TwitterユーザーのMaurice J. Gallagher氏。『FF7』関連の二次創作や動画コンテンツ製作活動をしている人物だ。

Gallagher氏が公開した動画では、主人公クラウドの武器であるバスターソードが地面に突き刺さっている様子が映し出されている。しかし、何やら様子がおかしい。バスターソードの背後には、意味ありげな赤いオーラが描写されている。こうした描写は以前にはなかったはずであり、一連の新タイトル情報発表にあわせた演出にも思える。一部のファンはこれをサプライズと受け取り、海外メディアも反応した。同氏の続くツイートでは、ユフィの武器である十字手裏剣が同じく赤いエフェクトを放っている動画が投稿された。どうやらバスターソード限定の演出ではないようだ。ただ、こちらはなんとなく赤いオーラの範囲がアンバランスにも見える。

やがて、自らタイトル画面を確認したユーザーたちが、こうした演出は発生していないと指摘。虚偽ではないかとの声も出はじめた。実際に、編集部でも『FF7リメイク』のタイトル画面を確認し、同様のエフェクトが発生していないことを確認した。


そして、先ほどの投稿の数分後に“真相”は明らかとなった。Gallagher氏は、「みんな、ごめん。誤情報だった。子どもがテレビ画面におもちゃを投げつけていたことが判明したんだ。画面を損傷させて、FF7コミュニティも崩壊させちゃったみたい」とツイート。モヤモヤと動く赤いエフェクトはCGではなく、テレビの損傷によるものだったと語ったのである。

子どもの悪戯が原因という主張には、虚偽の情報だとピリピリしていた一部ユーザーたちも一転しほっこりした様子。「幼児がファンコミュニティを翻弄したなんて、超笑える。テレビは残念でしたね」といった好意的なリプライも集まっていた。なお、Gallagher氏は子どもがテレビを壊したことについてまったく気にしていない様子。どちらかといえば、珍事を面白がる気持ちの方が勝っているようだ。

一方で、Gallagher氏の主張に疑問を抱くユーザーもいるようだ。たしかに、同氏がアップロードした動画は、一般的な画面破損のイメージとはかけ離れている。おもちゃを投げたのであれば、ピクセルがぐちゃぐちゃになり画面が割れていそうなものだ。しかし、同氏の動画ではオーラはゆるやかに動き、しっかりと武器やUIの背景に回り込んでいる。こうした点を指摘されたGallagher氏は「こんなエフェクトは作れない」と反論している。また、テレビの機能と子供による暴挙が重なり、奇跡的な壊れ方をした可能性もあるだろう。一方で、Gallagher氏が釣り動画を子供のせいにする、“ズルい親父”である可能性も拭いきれないところだ。

こうしたツイートがファンを翻弄した背景には、やはり一連のリメイク作品に関する期待があるのだろう。バスターソードといえば『FF7』シリーズの象徴的武器であり、『CCFF7』の物語は、バスターソードとも関わり深い。発表後になんらかのサプライズ演出があってもおかしくない状況だったわけだ。いずれにせよ、タイトル画面におけるサプライズ演出は誤った情報であった。そうしたツイートが大いに反響を呼んだのも、一連のタイトルへの高い期待の証拠だろう。

『クライシス コア -ファイナルファンタジーVII-リユニオン』は今冬、PC(Steam)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S/Nintendo Switch向けにリリース予定。また、『ファイナルファンタジーVII リバース』は来冬PS5向けにリリース予定だ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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