孤立集落和ホラー『ATAMA』発表、10月14日発売へ。『SIREN』の影響受けた、ステルス視界ジャック逃亡劇

 

デベロッパーのTeam Zutsuuは6月17日、一人称視点ステルスホラー『ATAMA』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、ストアページ表記によれば10月14日に発売予定だ。

『ATAMA』は日本の集落を舞台とした、一人称視点のステルスホラーゲームだ。主人公のKaedeは家族から、風変りな叔母であるNorikoの存在を聞かされ、育てられてきた。Kaedeは、電話やインターネットから隔離された集落で暮らす叔母と、不定期ながら文通を交わしてきた。しかし、叔母からの不可解な手紙を最後に、そのやり取りは終わりを告げた。叔母からの最後の手紙には“主人公のKaedeがもつ生まれながらの資質”、そして“一族にかけられた呪い”について語る、錯乱した言葉が書き記されていた。Kaedeは、その手紙の真意を確かめるべく、叔母の暮らす集落へと足を運ぶこととなる。


プレイヤーは叔母であるNorikoが残した手紙の意味を紐解くため、孤立した集落を探索。化け物から身を隠しつつパズルを解き、手がかりを探していくことになる。本作の特徴は、敵の視界を覗き見る主人公の超能力にある。プレイヤーは敵の視界を覗き見し、行動パターンなどを把握しつつ身を隠す。また、Norikoはほかの対抗策を持ち合わせていない。自分を追い詰める怪物の視界を借りるギリギリの緊張感の中で、パズルを解いていかなければならないというわけだ。

トレイラーでは、本作の舞台となる集落の様子が映し出されている。全体的に赤みがかった色彩が不気味で、暗い雰囲気が印象的だ。主人公の脈打つ心音と、不気味な生物の声は、プレイヤーの恐怖心を掻き立てる。また、プレイヤーを襲う化け物とされる巨大な“頭”の姿も確認できる。頭部を失った像も存在し、“頭”とのなんらかの関連性を想起させる。

本作を開発するTeam Zutsuuは、ストリーマーのslowbeef氏を中心とするスタジオ。同氏を含め、6人ほどのメンバーにより開発を進めているようだ。同スタジオによると、本作は伊藤潤二氏によるホラー漫画「首吊り気球」や、PS2でリリースされたホラーゲーム『SIREN』に多大な影響を受けているという。本作の「浮遊する頭 が人間を狙う」との設定は「首吊り気球」から、視界ジャックシステムは『SIREN』からの影響であろう。なお、本作には高難易度モードとみられる「ハードコアモード」も存在。デベロッパーのコメンタリーもゲーム内で聞けるようだ。


『ATAMA』はPC(Steam)にて、10月14日に発売予定。