Steam版『バイオハザード7』『バイオハザード RE:2』『バイオハザード RE:3』で旧バージョンが再配信。14日のアップデートから2日でのスピード対応
カプコンは6月16日、Steam版『バイオハザード7』『バイオハザード RE:2』『バイオハザード RE:3』3作品の旧バージョンを改めて配信した。Steam版の3作品では、6月14日のアップデート後に一部環境でゲームが動作しなくなるといった問題が発生していた。旧バージョンは、Steamのライブラリでプロパティを開き、ベータタブ内で「dx11_non-rt」を選択することでダウンロード可能。旧バージョンのダウンロードによって、アップデート後に動作に問題が発生したPCやMod導入環境でも、本作が再びプレイできる。わずか2日でのスピード対応となる。
カプコンは6月14日、『バイオハザード7』『バイオハザード RE:2』『バイオハザード RE:3』のPlayStation 5/Xbox Series X|S版(最新機種版)を販売開始した。最新機種版においては、処理速度の向上によって従来よりも高いフレームレートで動作する。グラフィック面では、レイトレーシングへの対応によって光と影の表現が強化。そのほか3Dオーディオにも対応しており、従来よりもなめらかかつリッチなゲームプレイが実現されている。また同日6月14日には、PC(Steam)版に対してもアップグレードパッチが配信された。こちらでも、レイトレーシングなどへ対応。アップデートによって、PC版も最新機種版と同等に引き上げられたわけだ。ただしこのアップデートによって、PC(Steam)版『バイオハザード7』『バイオハザード RE:2』『バイオハザード RE:3』では、いくつかの問題も発生していた。
一つは、動作環境の変更にともなう問題だ。Steam版の『バイオハザード7』『バイオハザード RE:2』『バイオハザード RE:3』の3作品は、アップグレードパッチの配信と共に、システム要件が引き上げられている。元々OSはWindows7/8/8.1/10(64-bit)に対応していたが、アップデート後はWindows10(64-bit)のみに対応。DirectXもVersion 11からVersion 12に引き上げられ、最低動作環境のグラフィックボードも2世代上へと変更された。詳細な変更内容は上記の画像のとおりとなる。アップグレードパッチによって、グラフィックが向上された一方、対象から外れてしまった環境が存在したわけである。
もう一つは、Modに関連する問題だ。Steam版の『バイオハザード7』『バイオハザード RE:2』『バイオハザード RE:3』の3作品に対しては、リリース後プレイヤーによって多数のModが作成されてきた。具体的なModとしては、『バイオハザード RE:2』『バイオハザード RE:3』のタイラントとネメシスを「きかんしゃトーマス」に置き換えるModが存在。そのほかにもゾンビを豆腐に置き換えるModや、フェイスアニメーションを強調するModなど、多数のModがプレイヤーによって作られてきた。しかしアップグレードパッチの配信後は、最新バージョンの『バイオハザード7』『バイオハザード RE:2』『バイオハザード RE:3』でModが導入できなくなっていた。アップグレードパッチの配信は事前に告知されており、自動アップグレードを行わない場合の設定も紹介されていたが、アップデートしてしまうとModを使って遊べなくなってしまっていた。
カプコンは、プレイヤーからの多数の要望により、本日Steam版『バイオハザード7』『バイオハザード RE:2』『バイオハザード RE:3』にて「レイトレーシング非対応版の旧バージョン」を復旧した。レイトレーシング対応の最新版から旧バージョンへ切り替えることで、問題が発生したPCやMod環境でもシリーズ3作品プレイできるようになっている。アップデートによって一部で問題が発生してしまったものの、わずか2日での対応は早め。カプコンはプレイヤーのフィードバックに、しっかりと耳を傾けているようだ。なお、Steamにて旧バージョンをダウンロードする際は、Steamのライブラリ内から対象作品のプロパティを開き、ベータタブ内で「dx11_non-rt」を選択する。逆に、最新バージョンへ戻したい場合には、ベータタブ内の「dx11_non-rt」を「なし」に変更すると、レイトレーシングに対応したグラフィックでプレイできる。
PC(Steam)版『バイオハザード7』『バイオハザード RE:2』『バイオハザード RE:3』は配信中。最新機種版が配信開始されているほか、PlayStation 4/Xbox One版からのアップグレードも可能となっている。