宇宙船運営シム『The Last Starship』正式発表、空っぽの宇宙船から始まる成り上がり。『Prison Architect』開発元が手がける
デベロッパーのIntroversion Softwareは6月8日、『The Last Starship』を正式発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。Steamストアページ表記によれば、2022年後半にリリース予定。
『The Last Starship』は宇宙船運営シミュレーションだ。プレイヤーは空の宇宙船に推進力、生命維持装置、武器、FTLドライブといった装備を増設して、自動生成されるミッションなどをこなしていく。宇宙船を強化していけば、大規模な小惑星採掘事業を立ち上げたり、エンジン故障のある輸送船から民間人を救出したり、艦隊を建造して銀河に蔓延る海賊と戦ったり、といった多彩なゲームプレイが可能となるようだ。
本作の開発を手がけるのはイギリスを拠点とするIntroversion Software。『DEFCON』や『Prison Architect』などの人気ストラテジーおよびシミュレーションゲームを手がけてきたスタジオだ(『Prison Architect』は2019年にParadox InteractiveがIPを買収)。『The Last Starship』発表に伴って公開されたゲームプレイ動画では、同スタジオのChris Delay氏とMark Morris氏が現時点でのゲームを解説している。
ゲーム開始時の宇宙船には推進力さえないようだ。そのため、動画ではまず、エンジンを動かすための動力装置(Reactor)を設置している。動力装置には燃料が必要だが、燃料を使うためには供給装置(Loader)が必要となる。そして、供給装置と動力装置はパイプで繋がなければならないようだ。つづいて、いよいよ推進力を生み出すエンジンが2つ設置される。エンジンの稼働は燃料と電力の両方を必要とするとのこと。パイプは分岐させて繋げることもできるようだ。エンジンが稼働すれば、宇宙船を操作して航行させることが可能となる。
そのあとも、船内に酸素を供給するためのエアダクトや、星系間移動が可能となるFTL(超高速)ドライブなど、さまざまな設備が船内に配置されていく様子が確認できた。星系間移動後には、交易(Trade)画面でバッテリーを購入したり、契約(Contracts)画面で物資を輸送するミッションを請け負ったり、といったゲームプレイも確認できる。序盤は星間を移動しつつ、ミッションをこなして金策するというゲームサイクルになりそうだ。
動画の後半(13分以降)では、ある程度ゲームが進行したデータでのプレイも披露されている。船内設備は一気に複雑化しているほか、前半の宇宙船に配置されていた装置も複数見受けられる。巨大な宇宙船では、装置をいくつも繋げて動力を確保することになるのだろう。動画では、2隻の宇宙船が小惑星をレーザーで掘削して、無数の採掘用ドローンが資源を回収する様子が確認できる。また、これらの宇宙船には、流星を迎撃して船体を守るシステムも搭載されているようだ。動画のように複数の宇宙船で大規模な採掘をおこなえば、相当な稼ぎになるのだろう。
動画でのゲームプレイも含めて、今作はまだ開発の初期段階であり、未実装の機能などもあるようだ。現在、早期アクセス配信に向けて開発中とのこと。なお、Steamではクローズドプレイテストが実施されている。アクセスをリクエストしておけば、開発者が参加者を増やす準備ができた際に通知される。
『The Last Starship』は、PC(Steam)向けに発売予定だ。