だまし絵パズル『Monument Valley』1と2、Steam向けに発表。傑作パズル、実現不可とされていたPCでウルトラワイド対応でリリースへ
デベロッパーのustwo gamesは5月31日、『Monument Valley: Panoramic Edition』および『Monument Valley 2: Panoramic Edition』を、7月12日に発売すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。スマートフォン向けに配信されている人気パズルゲームの、PC向けタイトルとなる。
『Monument Valley』シリーズは、だまし絵を利用したパズルゲームだ。iOS/Android向けに配信されている。プレイヤーはギミックを操作してステージを繋げ、キャラクターをゴール地点へと導いていく。また、版画家エッシャーの作品を思い起こさせるような美しいグラフィックも、本作の持ち味となる。パズルゲームとして、洗練されたビジュアルとサウンドデザインが高く評価され、数々のアワードを受賞している。
そして、今回発表された『Monument Valley: Panoramic Edition』および『Monument Valley 2: Panoramic Edition』は、上記シリーズのPC向けタイトルだ。スマートフォン向けに縦向き画面で開発された本シリーズが、実現が難しいとされていた横向き画面に対応し、待望のPC向けリリースとなる。最大21:9のウルトラワイドにも対応するとのこと。全画面表示のパノラマで、『Monument Valley』シリーズの美しいビジュアルが堪能できる。
トリックアートを活用したパズル要素が、本作の特徴だ。ステージ内には、上の画像のように、立体的に実在不可能な構造が登場する。そして、プレイヤーがギミックを操作する際にも、ステージを立体的に正しく繋げる必要はない。視覚的に繋がっているように見えていれば、キャラクターたちはそこを進むことができる。そのため、一部のギミックでは、キャラクターに高低差を無視して進ませることが可能となる。
ギミックの回転やスライドの加減によって、“繋がっている面”は変わる。したがって、ギミックをどのタイミングでどの程度動かすかが、パズルを解く鍵となる。また、お邪魔キャラとしてカラス人間が登場する。道を塞いでキャラクターの進行を阻止してくるほか、スイッチを踏んでギミックを勝手に作動させてしまう厄介な存在だ。多少頭を使う必要はあるものの、パズル自体の難しさは、多くの人にとって難しすぎず簡単すぎないような難易度になっている。
なお、『Monument Valley: Panoramic Edition』には、スマートフォン版『Monument Valley』のすべてのコンテンツが収録されるとのこと。高難度の無料追加ステージである「Ida’s Dream」や、8つの追加ステージが登場するDLC「Forgotten Shores」も含まれるということだろう。『Monument Valley 2: Panoramic Edition』にも、スマートフォン版におけるすべてのチャプターが収録されるそうだ。昨年配信された新チャプター「The Lost Forest(失われた森)」も収録されるものと思われる(関連記事)。
『Monument Valley: Panoramic Edition』および『Monument Valley 2: Panoramic Edition』は7月12日に、PC(Steam)向けに発売予定だ。Steamストアページ表記によれば、日本語表示にも対応する。