悪人拷問断罪アクション『I, the Inquisitor』発表。異端審問官として人を裁くか赦すか

The Dustは5月23日、アクションアドベンチャー『I, the Inquisitor』を正式発表した。プレイヤーは異端審問官(Inquisitor)となって、町に蔓延するさまざまな犯罪や謎を調査することになる。

デベロッパーのThe Dustは5月23日、アクションアドベンチャー『I, the Inquisitor』を正式発表した。対応プラットフォームはPC (Steam)およびPlayStation 5/Xbox Series X|S。Steamストアページ表記によれば、日本語表示にも対応する。

『I, the Inquisitor』はストーリー主導のアクションアドベンチャーゲームだ。ポーランドの作家Jacek Piekaraによるシリーズ小説に基づいている。プレイヤーは異端審問官(Inquisitor)となって、町に蔓延するさまざまな犯罪や謎を調査することになる。容疑者の尋問、異世界の探索など、あらゆる方法を駆使して事件を解決しよう。集めた証拠から、罪人たちに裁きを、あるいは赦しを与えるのだ。ただ、ときには剣による戦闘で、直接的な解決が必要となることもある。


本作世界でのキリスト教は、我々の現実世界とは大きく異なるようだ。キリストは磔にされた際に、自らを迫害した人々に怒りを爆発させ、すべての異端者に暴力的な復讐心を燃やしたという。そして、その怒りの炎は何世紀を経ても消えることはなかった。1500年代、狂信的な異端審問官の軍隊は、血に染まった教会への信仰を人々に強制していた。プレイヤーはそんな異端審問官のひとりである主人公Mordimer Madderdinとして、犯罪が蔓延る町Konigsteinの謎に挑むことになる。

本作にはいくつものストーリー主導のクエストが用意されている。ストーリーには分岐が存在し、選択によってプレイヤーは自らの道徳心を試されることになるという。主人公は、犯罪や謎を解決するための独自のスキルと能力を備えている。容疑者を追跡して調査し、町とその住民の隠された真実を発見しよう。証拠をつなぎ合わせて、最終的な判断を下すのだ。


異端審問官としての役割は当然、人々に神への信仰を強制して、秩序を維持することだ。しかしながら、この世界での教会は復讐と暴力に染まっている。道徳には程遠い教えを守り続けるか、それとも罪人たちに慈悲を与えるか。すべてはプレイヤーに委ねられている。

主人公MordimerはUnworldと呼ばれる神秘的な裏世界に入る能力を備えている。そこでは、容疑者たちが心の底に隠している、深い秘密を明らかにすることができるという。しかし、Unworldは足を踏み入れる者を破滅させる、暗黒の力に支配された危険な空間だ。探索には重大なリスクが伴うだろう。


容疑者から真実を引き出す方法は、Unworldの探索だけではない。もっとシンプルな方法として、異端審問官たちは道具を使って人々を「尋問」することが許されている。調査に尋問を用いるか、そしてどの程度の強さで尋問をおこなうかは、プレイヤー次第だ。

本作では剣を使った戦闘も繰り広げられる。犯罪の蔓延る町では、トラブルに見舞われることもあるだろう。異端審問官は、力づくで物事を解決することも許可されている。剣技を極めれば、罪人たちの弱点を突いて、活路を開くことができるだろう。


『I, the Inquisitor』の開発を手がけるのは、ポーランドを拠点とするThe Dustだ。23人と小規模なスタジオながら、Techlandで『Dying Light』などの開発を手がけたスタッフが参加している。本作は同スタジオにとって初のタイトルとなり、2019年から開発されている。ポーランドの小説原作で、ストーリー主導のゲームということで、『ウィッチャー』シリーズへの意識もあるのかもしれない。意欲的なタイトルとなりそうだ。

『I, the Inquisitor』は、PC (Steam)およびPlayStation 5/Xbox Series X|S向けに発売予定。Steamストアページ表記によれば、日本語表示にも対応する。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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