マーベラス社長に、佐藤澄宣氏が就任へ。かつてフロム・ソフトウェアにも在籍した、コンシューマ事業のベテラン
株式会社マーベラスは5月12日、同社代表取締役社長に、佐藤澄宣氏が就任内定したことを発表した。現代表取締役社長である許田周一氏は、取締役会長に就任予定だ。この異動については、今年6月21日開催予定の株主総会および、その後の取締役会にて正式決議予定とのこと。
マーベラスはゲームソフトの開発・販売を中心に手がける国内企業だ。同社および子会社のXSEED Gamesは『天穂のサクナヒメ』や『NO MORE HEROES』『閃乱カグラ』シリーズなどのパブリッシングを手がけている。また、元フロム・ソフトウェアの佃健一郎氏が率いるFIRST STUDIOこと同社第1スタジオは、『Fate/EXTELLA』や『GOD EATER 3』などの開発に参加。2019年には同スタジオ開発による『DAEMON X MACHINA』をリリースし、5月19日には新作『DEADCRAFT』の発売を控えている(関連記事)。
今回のマーベラスによる発表では、現取締役社長の許田周一氏は取締役会長に、佐藤澄宣氏が新たに取締役社長となるとのこと。佐藤氏は、2001年にフロム・ソフトウェアに入社。クレジットなどの足跡からは、広報担当として活躍していた様子が見られる。そして2007年には、マーベラス(当時はマーベラスエンターテイメント)に入社。コンシューマ向け事業の要職に携わり、現在はデジタルコンテンツ事業本部長を務めている人物だ。
代表取締役異動の理由についてマーベラスは、エンターテイメント業界は現在大きな変革期にあるとコメント。そうした環境変化に対応するため、新たな経営体制のもと、新しい発想や知見で成長戦略を加速させていくと伝えている。佐藤氏は採用情報ページのインタビューにて、マーベラスのコンシューマ事業強化や自社オリジナルIPの創出などについて語っていた。今回の人事についても、コンシューマ事業強化の流れを汲んでいるのかもしれない。今後のマーベラスの展開に注目したい。