異色の縦STG『Return Ace』Steamにて3月26日配信へ。敵の攻撃をエネルギーに変換する、被弾前提の戦い
国内の個人サークルNEROTAは3月11日、『Return Ace』を3月26日に配信開始すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。Steamおよびitch.ioでは、2ステージ分が収録された体験版もダウンロードできる。
『Return Ace』は、敵の弾を受けて利用する、特殊な縦スクロール2Dシューティングゲームである。本作でプレイヤーは、自機を操作して画面上に現れる敵機体と戦いを繰り広げる。エネルギー弾で敵を破壊しつつ、敵の繰り出す弾幕を回避。ステージ攻略を目指すわけだ。ただしゲーム開始時の自機にはエネルギーがないため、攻撃できない。そこで本作では、機体に搭載された機能「Absorb」を使用して、敵のエネルギー弾を自機のエネルギーへと変換。敵の攻撃を利用して、戦いを展開していく。
自機の特殊能力としては、「Absorb」のほかに敵機体にハッキングを仕掛けて味方にする「Hacking」、物理攻撃に対して無敵になり跳ね返す「Rolling」も搭載されている。ショットも含め、行動はいずれもエネルギーを消費するため、「Absorb」でのエネルギー吸収が戦いの基本となっている。
一方、「Absorb」で敵弾を変換しすぎると、エネルギーの許容量を超えて自機がオーバーヒートを起こしてしまう。「Absorb」には、エネルギーが0%の際に吸収した敵の弾を登録し、自機のショットを変更する機能も搭載されており、エネルギーの管理も重要になるのだろう。
そのほか、本作にはストーリーもBGMも異なる4段階の難易度が搭載。ゲームモードとしては、通常のStoryModeに加えて、運が必要だというRandomStageと、エンドレスに戦うBossRushが用意されている。能力付きの称号システムも導入されており、条件を満たしてゲームをクリアすることで、自機の能力が強化可能。称号は80%以上の一般敵を撃破したり、20機以上をハッキングさせたり、ボスをローリングで撃破したりなどで、入手できるそうだ。
本作を開発しているNEROTAは、国内の個人開発者である綱秀時氏の個人サークルだ。同氏のツイートによると、東亜プランが開発したSTG『鮫!鮫!鮫!』のメガドライブ版が、本作開発のきっかけ。幼い頃にクリアできなかった思い出が忘れられず、ドットのシューティングゲームを作ることにしたそうだ。またSteamのストアページによると、現在の本作にはデモ版でチュートリアルが動作しないといった問題が発生しているという。ユーザービリティやシステムの改善も含め、発見された問題については修正作業中とされている。
『Return Ace』は、PC(Steam)向けに3月26日配信開始予定。アレンジも含め、20曲を収録した本作のサウンドトラックは、無料でリリース予定となっている。